セールスフォース・ドットコムは、「Consumer Goods Cloud」の提供を開始すると発表した。消費財を扱う企業の店頭施策を変革し、収益増やROI(投資対効果)最大化の推進を可能にするという。人工知能を活用することで主要タスクの最適化、プロモーション実施や注文管理の改善による収益増の推進、消費者の店頭体験向上を実現する。花王がさらなる顧客満足度の向上を目指し、同サービスのパイロットプログラムに参加している。
同サービスでは、現場担当者が訪問すべき店舗が、優先度順にリストアップされ、Salesforce Mapsを使ったアプリ内のマップ機能で訪問ルートを管理することもできる。また訪問先の店舗から、店舗またはセグメントの種類に基づくテンプレートにアクセスきるので、在庫状況や棚割りのチェックから返品処理や調査まで、すべて手元のモバイルデバイスで実行し、簡単に店舗ごとのニーズに対応できる。
商品配置では、Einstein Visionが提供するビジュアルサーチ、ブランド検出、オブジェクト特定のソリューションにより、棚卸し・棚割り・マーチャンダイジングに関する実施状況の確認が容易になる。例えば、棚の写真を撮影するだけで、商品が正しく配置されているかどうかが直ちに分かるため、手動で商品を数えてシステムにデータを入力する必要はない。
さらにモバイルの注文取込機能によって、店舗訪問中でも注文を受けられるほか、カテゴリ、製品、数量、価格設定、割引、販売促進、単位といった重要なデータを収集できる。
一般向けリリースは10月15日を予定。価格は1ユーザー当たり月額50ドルから。Einstein Analytics for Consumer Goodsは、2020年2月の一般向けリリースを予定している。