愛好家向けに提供されている比較的安価なシングルボードコンピューター(SBC)は数多く存在する。これらは通常、「Raspberry Pi」より性能が優れているものと、性能は下回るものの価格がより低く設定されているものとに大別される。
「Atomic Pi」は、価格が現行のRaspberry Piモデルと同じ35ドルに設定されているが、SBCに一般的なArmベースのプロセッサーではなく、Intel製「Atom x5-Z8350」を採用することで対抗している。
x86-64プロセッサーの採用により、Atomic Piでは、最新の「Linux」ディストリビューションならどれでも使用でき、作動させるためにデバイス固有の複雑なプレビルドイメージに依存する必要がない。
これに対して、Arm搭載端末のOSイメージは、ドライバーや関連するハードウェアに対する適切な読み込みと初期化を確実にするため、複雑なデバイスツリーに依存している。これは、手作業による集中的な作業だ。Raspberry Piは、ユーザーコミュニティーの強みを大いに活用できるのに対し、競合のArm搭載SBCは、コミュニティーの規模はより小さく、ユーザーはベンダーサポートにより依存することになる。
(本記事は、TechRepublic Japanで2019年5月27日に掲載した記事からの転載です。続きはTechRepublic Japanでお読みいただけます)