編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」

シスコ、「IOS」のセキュリティ情報--深刻度の高い脆弱性にも対処

Liam Tung (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2019-09-27 12:16

 シスコが、広く導入されている「Cisco IOS」と「Cisco IOS XE」に存在する、深刻度が「High」と設定された10件以上のセキュリティの脆弱性について明らかにしている。そのうち1件は、産業用ルーターとグリッドルーターに影響があるという。

 Ciscoは管理者に、デバイスで動作しているCisco IOSとCisco IOS XEのバージョンを確認し、これら13件の脆弱性に対処したアップデートが適用されている状態にするよう勧告している。

 これらの脆弱性に関する情報は、同社が年2回、Cisco IOSおよびCisco IOS XEのセキュリティ情報を提供するセキュリティアドバイザリーバンドルで公表された。

 12件のアドバイザリーで、深刻度が「High」とされている13件の脆弱性について詳述している。攻撃者によるデバイスへの不正アクセスや、コマンドインジェクション攻撃、DoS(サービス拒否)攻撃が可能になる恐れがあるという。

 「Critical」(深刻)と評価された脆弱性はないものの、Cisco IOSのIOxアプリケーション環境の脆弱性「CVE-2019-12648」は、10を最大とするCVSS 3.0スコアで9.9と評価された。

 この脆弱性は、「Cisco 800」シリーズ産業用サービス統合型ルーターと、「Cisco 1000」シリーズ Connected Gridルーターを利用しているネットワーク運用者に影響する。

 このCVSSスコアは通常「Critical」のレーティングに対応するが、この脆弱性は、影響を受けるCisco IOSデバイスの仮想マシンで動作する、ゲストオペレーティングシステム内に含まれているとCiscoは説明している。攻撃者がIOSそのものに対して管理者権限のアクセスを得ることはないという。

 しかし回避策はないため、ユーザーは修正されたCisco IOSを動作させる必要がある。すぐにアップグレードを適用できない場合は、ゲストOSを無効にして、「攻撃ベクトルを排除」することで、影響を軽減できるとしている。ゲストOSをアンインストールできる手段についても説明している。

 Ciscoはほかにも、Cisco IOSとCisco IOS XEのレイヤー2(L2)tracerouteユーティリティーの問題について「Informational」のアドバイザリーを公開している。この機能は「Cisco Catalyst」スイッチ用のCisco IOSとCisco IOS XEでデフォルトで有効になっている。同社は、公開されたエクスプロイトコードがあることを認識しているという。

 Ciscoによると、L2 tracerouteサーバーは認証が不要であり、攻撃者はホスト名、ハードウエアモデル、設定済みインタフェース、IPアドレス、VLANデータベース、MACアドレステーブル、Layer 2フィルタリングテーブルなど、影響を受けたデバイスの情報を取得できる恐れがある。

 Ciscoは、「ネットワーク内の複数のスイッチからこうした情報を読み取ることで、攻撃者はそのネットワークの完全なL2トポロジーマップを作成できる恐れがある」と警告している。

 Ciscoはアドバイザリーで、L2 tracerouteサーバーのセキュリティを確保する手段について情報を提供している。サーバーを無効にする、デフォルトでレイヤー2tracerouteサーバーが無効になっているバージョンのCisco IOSとCisco IOS XEにアップグレードすることなどについて説明している。

 しかし、デフォルトで無効になっているバージョンへのアップグレードは、年末ごろ以降に可能になるようだ。「Cisco IOS 15.2(7)E1」「Cisco IOS XE 3.11.1E」は2019年12月以降、「Cisco IOS XE 17.2.1」は2020年3月のリリース予定とされている。それまでは、コントロールプレーンポリシング(CoPP)やアクセスコントロールリストによってアクセスを制限するオプションがある。

 半年に1度のIOSとIOS XEのセキュリティアドバイザリーバンドルには深刻度が「Critical」や「High」のアップデートの情報が含まれている。「Informational」のアップデートのほか、Ciscoは「Medium」の脆弱性に関する十数件のアドバイザリーもリリースしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]