出力にも注力している。出力先は紙のほか、長尺120cmの布、クリアフォルダへの印刷も可能。機器にはNFCタグを搭載し、無料で提供するスマホアプリ「Print Utility」と併用すれば、かざしてタッチするだけでスマホのデータを紙に出力できるという。
スマホアプリ「Portable UI for Business」を活用すれば、スマホからも複合機を操作できる。よく使う出力設定を「お気に入り」として持ち運びできるほか、ハンディキャップがある方などからも好評と説明する。
出力する場所にもこだわりを見せる。昨今増えているコンビニでの出力に加え、オフィス内に複合機が複数ある場合、どこからでも出力可能になる「オフィス内どこでもプリント」、出張先や業務提携先で可能になる「オフィス外どこでもプリント」などのサービスも用意している。
「別途必要だった管理のためのサーバー、ソフトが不要な、サーバーレスのサービスとして提供している。複合機でできる支援をなるべく増やしたい」(古賀氏)
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データ化しても“やさしさ”を
クラウドサービスなどによってドキュメントのデータ活用が増加している。同社の場合、活用するための“ドキュメントをデータ化”する工程からサポートするという。
文書の種類を選択すれば、ファイル名や保存先など、あらかじめ設定されたルール通りにスキャン文書を格納する「業務別らくらくスキャン」を用意。「データ化の強い要望はあるが、“天地確認(上下の向き)”“片面か両面か”“フォルダ名”“格納先”など、業務ごとの様々なルールに合わせなければならない。フローとして構築し、原稿を載せてボタンを押すだけにする」(古賀氏)。フロー自体も10分ほどで作成できるという。
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データを活用する上で欠かせないセキュリティ対策にも注力したという。「ルーターやゲートウェイと同程度のセキュリティ機能を実装している。IT機器が対策する約30ほどの項目をカバーし、本体中身への進入、通信時のデータ盗聴、データの改ざんの3点を重点的に対策。安心を担保できる」(古賀氏)
データ化を支援し、安心を担保した先にあるデータの活用という観点では、クラウドストレージをはじめとする各種SaaS、MicrosoftのクラウドベースのID管理サービス「Azure Active Directory」と連携できる「Cloud Service Hub」を用意。異なるクラウドストレージサービス内のデータの横串検索などが可能で、ドキュメントのシームレスな利活用を促進すると説明する。
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