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職場のデジタル化と自動化の最果て--今から考えるべき従業員のマインドセット

永長純 小林伸睦 (シトリックス・システムズ・ジャパン)

2019-10-03 06:45

 職場としてのオフィスは近年根本的な変化を遂げています。デジタル化やインテリジェント化、柔軟性改善が進み、また働く場所はオフィスの中だけとは限らなくなってきています。新しいテクノロジーによって従来は不可能だったレベルの効率、スピード、利便性を備えた新しいワークスタイルが登場していますが、これはまた新しいスキルへの需要も生み出しています。

 仕事の進化とは、すなわちデジタル化による整理整頓の歴史です。20年前のオフィス環境を構成していた要素は、今では事実上そのすべてがデジタルによって担われています。

 従業員のデスクに散らかっていたさまざまなもの、すなわち電話機、ファクス、プリンター、カレンダー、ノート、住所録、計算機、ポストイットなどはアプリケーションへと形を変え、また額に入れて飾っていた写真はスマートフォンのホーム画面に移動しました。最終的にはデスク自体もノートPCやスマートフォン、タブレットを通じ、どこからでも、いつでも、従来のような疲れる通勤なしにアクセス可能な、クラウド内のデジタルなワークスペースによって置き換えられました。

 この進化の最新の段階においては、デジタルなワークスペースがさらにスマートになりました。今日の洗練されたインテリジェントなワークスペースでは、機械学習と人工知能を使い、作業をその重要度と緊急性に基づき優先順位付けします。

 またユーザーがその時点で必要とするだけの情報を取り出し、たとえばウェブ会議への参加や要請の承認など、仕事の内容を必要なステップだけに要約します。これにより単に「OK」ボタンをクリックするだけで済む作業のため、時間を掛けて本格的なビジネスアプリケーションを起動する必要がなくなります。たとえばカレンダーに予定を入れるなど、作業によっては完全に自動化が可能なものもあります。

 このようにしてインテリジェントなワークスペースはビジネスプロセスを大きく迅速化し、生産性を最大限に高め、また同時に時間のかかるルーチン作業を最小限に抑えます。

 しかし、この進化のもうひとつの側面、すなわち人間の側については見逃されることが良くあります。デジタルテクノロジーは新たなレベルの効率やスピード、生産性を可能にしますが、私たちの考え、計画、仕事、コミュニケーション、コラボレーションの手段を刷新することもまた求められます。

 たとえば、ルーチン作業の自動化はそれらの作業をスケジュールに入れる必要がなくなり、より複雑で問題も伴う、「OK」ボタンをクリックするだけでは解決しないものに集中できることを意味します。

 しかし、これにはものの考え方を変えることも求められます。単なる「もしAである場合にはB」というような判断ではなく、「もしAがうまく行かなかった場合、どのように対処すれば良いか、どのようなリソースが必要になるか、どのようにそれを解決できるか?」など、問題解決に向けた、より幅広い観点からの思考が必要になります。

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