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日本株展望

世界株安なぜ? 前門の虎、後門の狼--「ウォーレン・リスク」を警戒

ZDNet Japan Staff

2019-10-04 10:26

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. ウクライナゲートで追い詰められるトランプ大統領
  2. ウォーレン・リスクで「前門の虎、後門の狼」となるか
  3. 投資の日に「不確実性と向き合うリスク分散投資」を意識する

 これら3点について、楽天証券経済研究所チーフグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

ウクライナゲートで追い詰められるトランプ大統領

 米国では、ニクソン大統領時の「ウォーターゲート事件」(1972年)に例えた「ウクライナゲート」と呼ばれるスキャンダル(トランプ大統領が民主党大統領候補バイデン氏に関わる調査をウクライナ大統領に依頼した疑い)を発端に、下院民主党が大統領弾劾に向けた調査を始めている。

 ワシントン情勢の不確実性が高まる中、10月1日に発表された9月のISM(米供給管理協会)製造業景気指数は47.8と2009年以降で最低となり、貿易摩擦に起因する製造業活動の縮小が表面化している。

 IMF(国際通貨基金)は同日、「3カ月前よりも大幅な世界景気減速を予想」と述べ、「米中貿易摩擦を巡る不確実性が続くと景気回復は見込みにくい」と憂慮した。先週末(9月27日)は、「トランプ政権は米国から中国への投資制限に関して複数の選択肢を検討している」と報道された。

 米国に上場されている中国企業のADR(米国預託証券)に上場廃止不安が広がり、中国ADR株価指数は急落している(図表1)。

 米財務省やナバロ大統領補佐官はこうした観測を否定したが、さまざまな強硬策を中国とのディールに役立てたいトランプ政権の思惑や焦りが見てとれる。ダウ平均は5日で3.3%下落し(2日時点)、日経平均の下押し圧力となっている。ワシントン情勢の混迷、景況感の悪化、米中対立の激化は、10月相場の波乱要因として警戒を要する。

図表1:「対中投資制限」観測で米国上場の中国ADR株価は急落

*中国ADR株価指数=S&P/BNY Mellon China ADR Index
(出所)Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2018/10/1~2019/10/2)
*中国ADR株価指数=S&P/BNY Mellon China ADR Index
(出所)Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2018/10/1~2019/10/2)

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