多摩市、AI-OCRとRPAの実証実験--年約261時間の削減効果を試算

NO BUDGET

2019-10-07 10:52

 多摩市は10月3日、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)を用いて業務を自動化する実証実験について、これまでの成果を公開した。

 今回の実験は3月1日〜7月31日にかけて実施された。インテックとUiPathが技術協力した。具体的には、法人住民税や児童手当、保育園入所に関する入力業務の一部を自動化した。従来型のOCR(光学文字認識)、人工知能(AI)で文字を読み取るAI-OCR、RPAを組み合わせた技術検証を進めた。

 これにより、年間約261時間の削減効果が試算された。職員の作業時間の約50%に当たる。各業務のの自動化により削減した作業項目と時間だけでなく、導入によって増加した作業項目と時間も盛り込まれている。作業時間の削減効果は、この増減をトータルして算出されている。

  多摩市では、実証実験の評価、分析を「AI-OCRとRPAを組み合わせた業務改善実施報告書」(PDFファイル)にまとめている。RPAツールの評価については、AIやOCRとの柔軟な連携性や正確かつ安定した動作、シナリオ作成の容易性、保守のしやすさなどを認めている。

 また、AI-OCRやRPAの導入を進めるに当たっては、システム環境の見直しが必要な点や現行業務をそのまま自動化するのではなくAI-OCRやRPAの特性に合わせた改善を進めることが必要としている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウド基盤

    「情シス不足」が生み出す2大リスク--多忙な情シス部門が手放すべき業務とは?

  2. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  3. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  4. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  5. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]