インクジェットにも注力、ラインアップ拡充
MAXIFY MB5430(出典:キヤノンMJ)
長らくレーザーを主力としていたが、直近ではインクジェット方式にも注力しているという。持ち歩いてもにじまないという特徴があるレーザーに比べ、インクジェットには賞状やふるさと納税用の用紙など、多様化しつつある出力先に対応しやすいというメリットがある。キヤノンとして見た場合、学校や小売業といった業種面での伸び代も感じているようだ。
家庭向けのインクジェットプリンターとして1985年から「PIXUS」を展開するが、2014年10月にはビジネス用途に耐えるべく、耐久性や速度を強化したビジネス向けインクジェットプリンター「MAXIFY」を発表している。
2018年12月にはビジネスインクジェット複合機「WG7350F/WG7350FM」を発表。初期費用不要、税別月額料金1万3000円で3200枚まで印刷できる定額制のサブスクリプションモデルで、想定の中心は100人以下の中小企業。数百万円かけて買う1台よりも、消耗品を含めて毎月定額数万円、という選択肢を加えている。
定額モデルも選択できるWG7350FM:2段カセットペディスタル「CF10」装着時(出典:キヤノンMJ)
11月に発売するG7030(出典:キヤノンMJ)
2019年8月には、特大容量タンク「GIGA TANK」搭載、最大350枚給紙可能なカラー複合機「G7030」、モノクロ複合機「GM4030」を発表。大量印刷と低ランニングコストを実現するという。価格はオープンだが、税別参考価格はそれぞれ4万4980円、2万9980円。11月上旬から発売し、さらに幅広いプリントニーズに答える。