Enterprise A2019の構成
UIとしてビジネスユーザー向けの「フロービュー」、開発者向けの「リストビュー」、両者を備える「デュアルビュー」を用意し、フロービューは実際のアクションを行うコマンドが並ぶボックスがともに立ち並び、コマンドをドラッグ&ドロップで追加できる。
記者会見ではExcelワークシートに保存したメールアドレスを取り出し、Office 365でメール送信するデモンストレーションを披露した。初心者でもロボットを開発しやすいようにチュートリアル機能と、各所に次の操作を示すヘルプ機能を追加している。
Enterprise A2019のデモンストレーション
具体的なアクションが並ぶリストビューでは、ソフトウェア開発キット(SDK)を通じてパッケージ化したAIスキルの追加、インラインでPythonやVBScriptのコードを直接追加が可能。サポートするコマンド群はOffice 365やG Suite、LUIS(Microsoft Language Understanding)に代表される自然言語処理など。これまでWindowsやウェブなど異なるレコーダーを用意してきたレコード機能を統一し、開発の手間を軽減しいている。
Enterprise A2019はウェブブラウザベースで動作し、開発したロボットもウェブブラウザの拡張機能として動作するが、ロボットの稼働に必要なコマンドをパッケージとしてダウンロードする仕組みとなった。サーバー側でパッケージが更新された場合も自動的にダウンロードする。ロボットが使用するデータはすべてローカルのBot Runnerが所持し、クラウド側にはスケジュールやメタデータのみ格納する。