日立製作所と日立ビルシステムは10月8日、人の流れを予測してエレベーターの運行を効率化するシステム「FI-700」を開発したと発表した。
同システムは、人工知能(AI)を使って過去の膨大な運行データからエレベーターの利用人数(人流)を予測することで、昼食時などの混雑時の待ち時間を従来比で最大20%低減できるという。
朝の出社時間帯などに利用者が集中するエントランス階で自動的にエレベーターの呼びを登録する「自動登録運転」や、かご内カメラの映像から満員に近いと判断されるエレベーターは途中階で呼びが登録されても通過させる「満員時通過運転」といった運転モードも備える。
従来比で2倍となる最大16台のエレベーターを制御可能にしたことで、ビルごとに異なるニーズに対応する。また、監視カメラなどビル設備とのデータの連携も可能となっている。