「Windows 10 バージョン1909」で開発者が知っておくべきこと--MSが説明

Liam Tung (CNET News) 翻訳校正: 編集部

2019-10-18 10:23

 「Windows」の機能アップデートがリリースされる場合、開発者側でさまざまな対応が必要になるのが一般的だ。しかし、まもなくリリースされる「Windows 10 November 2019 Update」(バージョン1909)では、新たなアプローチが採られているため、今までとは違ったものになる。これは開発者にとって良い知らせであり、Microsoftは彼らに対して、新たな対応は当面何も必要ないと述べている。

 同社のWindows開発チームによると、バージョン1909は「厳選したパフォーマンス強化と、法人向け機能、品質向上に向けた限定的な機能セット」だという。

 開発チームは「開発者はこのリリースの存在を意識しておく必要はあるが、現時点では何の対応もとる必要はない」と記している

 Microsoftは、Windows 10 バージョン1909(「November 2019 Update」)のリリースに向け準備を進めている。

 バージョン1909は、バージョン1903と同じサービスコンテンツを共有しているため、バージョン1903搭載機器へのアップデートは、簡単かつ迅速に完了すると考えられる。Microsoftは、通常の累積アップデートの提供で利用するシステムと同じものを使ってバージョン1909の機能アップデートを提供するため、それが可能になるという。

 バージョン1909では新たなAPIも追加されていないため、新たな「Windows SDK」も発行されない。つまり、開発者はプロジェクトファイルを更新し、新たなバージョンをターゲットにする必要がないことになる。

 開発チームは「SDKのアップデートはないため、バージョン1903をターゲットにして作業を続けられる。つまり最も簡単な方法は、『Visual Studio 2019』をインストールすることだ」と記している。

 Windows Dev Centerは、バージョン1903で開発者に提供されている機能などのリストを公開している。

 唯一の例外は「Windows UI Library 2.2」だ。Microsoftは、「TabView」コントロールを新たに搭載するとともに、「NavigationView」に対する変更を加えたこのWindowsユーザーインターフェースライブラリーを8月にリリースしている。

 開発チームは「すべての人々が、『Universal Windows Platform』(UWP)アプリ内でWinUIを使用することを奨励している。これは最新の『Fluent Design』とコントロール類を実装するとともに、『Windows 10 Anniversary Update』との後方互換性を実現する確実な手段だ」と記している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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