「Raspberry Pi 4」は、低価格コンピューターRaspberry Piシリーズにおける飛躍的な進歩だ。大ヒットとなった同シングルボードコンピューターシリーズで初となる機能を多数搭載している。
Raspberry Piはソフトウェア開発やハードウェア開発の実験を目的とした製品であり、その意味を定義してきたのは常にユーザーだった。ユーザーが考え出したRaspberry Piの用途は確かに多く、たとえばメディアセンター、ファイルサーバー、「Pi-hole」広告ブロッカー、ドローン制御装置、レトロゲーム機などがある。
Raspberry Pi 4は、こうしたユーザーのニーズに十分に応えるだけでなく、同シリーズで初めて、低価格デスクトップPCを探している人が真剣に検討すべき製品になっている。55ドルのコンピューターとしては目覚ましい成果だ。
予想どおりのアップグレードとしては、4GBの高速メモリーの搭載、4Kディスプレイのサポート、真のギガビットイーサネット、1.5GHzまで向上したプロセッサー速度、USB 3.0の採用、より現代的な新しいシステムオンチップ(SoC)への移行などがある。
だが、驚くような変更点もあり、デュアルディスプレイ出力に対応したほか、2012年発売の初代モデルから続く35ドルという価格を上回るモデルが登場した。
(本記事は、TechRepublic Japanで2019年7月17日に掲載した記事からの転載です。続きはTechRepublic Japanでお読みいただけます)