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さて家探しの場合、住宅情報に含まれる建物の「スペック」にどのようなものがあるかはみなさんご存知と思います。
- 立地(最寄り駅)
- 建物のタイプ(マンション・アパート・借家、木造・鉄筋など)
- 築年数
- 階数
- 間取り
- 設備
- 賃料(家賃、管理費、敷金/礼金)
このような基本的な「スペック」に対して、自分や家族の「要件」を確認していくことで、新居の候補を絞り込んでいくわけです。通勤や通学にアクセスが良く、周辺環境が良く、なるべく新しい堅牢な建物で、間取りが家族や生活スタイルに合い、必要な設備が整っていて、なるべく賃料の安いことが理想です。
設備に関しては、エアコンのようになくても自分で取り付けることができるものもありますが、必要性が高く、かつ自力で設置ができない場合は物件探しの絞り込み条件になりますね(たとえば、階段の上り下りが難しい家族がいる場合はエレベーターが必須になるでしょう)。
データセンターもこのような、基本的な「スペック」があります。それに対して自社の「要件」を整理していくことで、移転先の候補を整理し、絞り込みを行いましょう。
ではデータセンターではどのようなスペックと要件を検討したらよいでしょうか。今回は、自社でデータセンターを新規に構築するのではなく、データセンター事業者が提供するデータセンターを“ハウジング”の形式で利用する場合に確認すべきスペックを検討します。
※ハウジング=ユーザーが所有するサーバーなどの機器をデータセンターに設置する形式。事業者がデータセンター内で提供する機器をユーザーが利用するものを“ホスティング”という
データセンターを選定する際に基本となるスペックには下記のようなものがあります。
これらについては後述しますが、すべてを詳しく調べなくてはならないわけではありません。新居選びの際、どんなに新しく設備が良くても、通勤できないほど遠方にあるのでは候補になりません。どんなにデザインが良くても、8畳のワンルームに2世帯5人が住むのは難しいでしょう。要件には何段階かあります。