オプション機能の1つとして、プレミアムフラッシュと汎用フラッシュを選択可能。プレミアムフラッシュはソリッドステートドライブ(SSD)だけのオールフラッシュ、汎用フラッシュはSSDとハードディスクドライブ(HDD)のハイブリッド。IOPSのSLAに違いがあり、プレミアムフラッシュでは99%、汎用フラッシュでは95%となっている。
Cloud Volumesを災害復旧(DR)対策として使っているケースでは、データセンターのデータをレプリケートするためにCloud Volumesを利用する場合、課金は、IOPSが対象外となっているため、使用している容量分だけになる。DRが発動した時だけIOPSをあらためて増やすということができるため、最小限の投資でDRが可能となるという。
「EC2やAzureはともに、インスタンスをシャットダウンしたときには料金がかからない。そのため、DRが発動してないときは、シャットダウンしておけばよい。オンプレのシステムがおかしくなったといった時、EC2やAzureのインスタンスを立ち上げて性能を必要分だけ増やすということにより、最小限の投資でDRが発動できる」(高野氏)
また、別の事例として、地理空間銃声検出と法医学分析を提供する海外の企業の場合、街中で誰がいつ銃を発砲したかを検出するため、データセンターにある大規模なデータセットをCloud Volumesでレプリケートし、パブリッククラウドの仮想マシンから分析ワークロードを実行している。
この事例を日本の場合に当てはめると、たとえば、災害が発生して駅の改札に利用者が殺到したような場合、その数をシステム的に把握することに利用できる可能性があると高野氏は述べる。
関根氏
Cloud Volumesのメニューと料金は、プリペイドパックに応じてボーナスクレジットを提供するようになっていると日本法人ハイブリッドIT事業統括ハイブリッドIT製品統括本部製品部でカテゴリーマネージャーを務める関根史和氏は説明する。「Bronze Pack」「Silver Pack」「Gold Pack」というパックがあり、税抜き価格はそれぞれ6万円、60万円、600万円となっている。
Bronze Packには通常クレジット500ドルとボーナスクレジット75ドル(15%)の合計575ドルのクレジットが設定されている。Silver Packでは5000ドルと1000ドル(20%)の合計6000ドル、Gold Packは5万ドルと1万2500ドル(25%)の6万2500ドルとなっている。
また、関根氏によると、90日間無料の5TBのCloud Volumes使用権を提供するプロモーションや30日間無料で概念実証(POC)として利用できるプログラムも予定しているという。