業務内容に合わせて用意したテンプレートや独自カスタマイズしたテンプレートを用いて「キャンペーンのパフォーマンス追跡」など、複数のタスクレベルが並ぶプロジェクトを立ち上げれば、「業務を短縮できる。チームメンバーそれぞれの目標や計画、責任を明確に理解してこそ、効果的な動きが可能。従業員も何を期待されているかを理解できるため、エンゲージメントも改善する」(Moskovitz氏)

Asanaの概要
Moskovitz氏は多くのスタートアップが急進的な成長を遂げた理由の1つに「ワークマネージメントは共通する課題だが、皆ソリューションを自ら作っていた。だからこそ業界で素早い動きができたのだろう」と語る。
Asanaは無料のBasicプランを用意、プロジェクトやタスクは無制限だが、コラボレーションするチームは15人まで。有料プランでは30日間のトライアルを設けているが、年額請求で1人あたり月額1200円のPremiumプラン(月払いだと1475円)、同じく月額2700円のBusinessプラン(月払いだと3300円)、さらに多くの機能を備えるEnterpriseプラン(価格は要問い合わせ)を用意する。PremiumとBusinessは参加するチームの人数によって1人あたりの料金が変動する。

Asana Japan カントリーマネージャー 田村元氏
また、社外のフリーランスとコラボレーションする場面、ライセンスの払い出しが必要になるソリューションは少なくないが、Asana Japan カントリーマネージャー 田村元氏は「外注などコントラクターの料金は発生せず、社外を巻き込んで仕事ができる」と説明する。
Premiumプランは無償プランと比べて、プロジェクトやタスクの追跡機能を備え、Businessプランは全体のモニタリングや管理、Enterpriseプランはユーザープロビジョニング機能やSAML(Security Assertion Markup Language)、データのエクスポート機能などを備える。同社によれば、現在無償版の利用者数は100万人以上、有償プラン利用者数は7万人以上を数える。国内では1000社が利用し、「まだ、営業部門も用意していないが、気がつくとユーザーが増えている状態」(田村氏)だという。
今回発表したAsanaオートメーションはAsanaが作成したルール一覧から選択するか、トリガーやアクションを組み合わせたカスタムルールを作成し、反復業務の自動化を目指す機能である。