プロジェクト管理「Backlog」にカンバン機能--タスク管理の手間暇を削減 - (page 2)

阿久津良和

2019-10-31 06:45

 藤田氏は今回の機能について、「数年前からアイデア化し、プロトタイプとして社内で開発し、利用方法を2~3年検討してきた。開発に着手したのは1年半前」と語る。なお、オンプレミスのEnterprise版へのカンバンボードは未提供。スマートフォンアプリケーションも未提供だが、今後の提供を予定している。

「従業員もエンゲージメントを高める努力を」

 イベントはBacklogのユーザー会であるJapan Backlog User Group(JBUG)を含む一般参加者も参加。第2部では立教大学ビジネススクール 教授 田中道昭氏、日本即興コメディ協会 代表 矢島伸男氏を招いて「これからの時代のコミュニケーション」をテーマに掲げたトークイベントも開催した。

 ProFutureのHR総研による「社内コミュニケーションに関する調査」(企業の人事担当者を対象に2017年9月6~20日に調査。有効件数は312件)を引き合いに議論を展開した。同調査によれば、社内コミュニケーションに約8割の企業が課題を感じ、96%の企業がコミュニケーション不足が業務の障壁となると回答。また、社内の情報共有も25%の企業が問題を抱えているという。

 ファシリテーターを務めた橋本氏が仕事仲間とのコミュニケーションは取れているかと2人に尋ねると、田中氏は「相手に応じてツールや同期・非同期を変えている」と回答、矢島氏は「お笑い芸人と大学の非常勤講師を務めているが、大学では学生が積極的に関わってくれる。芸人としては楽屋の雑談を本番に生かすための打ち合わせが多い」と述べた。

(左から)日本即興コメディ協会 代表 矢島伸男氏、立教大学ビジネススクール 教授 田中道昭氏
(左から)日本即興コメディ協会 代表 矢島伸男氏、立教大学ビジネススクール 教授 田中道昭氏

 橋本氏がコミュニケーション時に心掛けていることを尋ねると、田中氏は「伝えたいことが明確にあれば、繰り返すのが重要。大企業の経営者を対象にコンサルティングしているが、企業戦略やビジョンを作る際は遠慮なく繰り返す」と発言、矢島氏は「笑顔とアイコンタクトを重視。教育学では両者の有無で無能や冷たいというイメージを持たれやすいという結果もある。また、単純に言葉尻を捉えるのではなく、相手の背景を推察するメタ認知を心掛けている」と答えた。

 続けてコミュニケーションの効率化の是非を問うと、矢島氏は「最近、FAQチャットボット製品のイメージキャラクターを務めたが、非効率な部分にテクノロジーを活用するのはよい。ただ、雑談から得てビジネスに生かす場面もあるため両輪が必要」と明かし、田中氏は「日本企業は効率化や生産性が上位概念に置くが、顧客なら体験価値の向上、従業員もエンゲージメントを高める努力を目的関数に使うべきだ」と指摘した。

 最後にコミュニケーションの変化に生じる現代において、何を重視すべきか問うと、矢島氏は「個人的には(相手の表現を)額面どおりに受け取らなくなった。感情の機微やエモーショナルを捨てがちになっている。相手の気持ちを汲み取る余裕を持ちたい」と提言、田中氏は「企業の都合によるコミュニケーションはデジタル化すべきだ。だが、顧客対応や社員の価値を高める部分は人が関わるべきだ。Googleは人事もAI&ビッグデータを活用しているが、最も時間をかけているのは1対1のミーティング。日本企業と異なり、従業員のために時間を費やしている」とそれぞれが持つ課題を提示した。

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