写真や動画処理で性能を検証
S15に搭載されるプロセッサーは、VAIOによるベンチマークテストによると一般的なノートPCで使われるCore i7より段違いのパフォーマンスだという。実際にどれほど速さを体感できるのか、よく行われる利用シーンでデモンストレーションを行った。
ひとつめは、「写真現像デモ」。旧S15でよく行われていた写真加工作業において、第8世代のCore i7を積んだVAIO SX14と、第9世代のCore i7を積んだS15で比較した。デモンストレーションでは、「Adobe Photoshop Lightroom」でRAW画像100枚をJPEG出力変換していく速度を見た。
発熱で途中に作業が滞ることもなく、処理は進んだ。結果は歴然で、S15の方が早く処理を終えた。VAIOの計測によると、第8世代では165秒かかった作業を102秒で終えられたとのことだ。

左が2019年4月発売の第8世代、右が第9世代のS15。画面右が同じ時間で行った画像処理の枚数
ふたつめは、「動画エンコードデモ」。重い動画の処理をサクサク終えることがコンテンツ制作の現場では求められている。そこで、「Cyberink PowerDirector」でフルHD動画の書き出しを比較した。今回は、S15(Core i7 9750H)と、ALL BLACK EDITION(Core i9 9980HK)での対決だ。結果としては、大きな時間差ではなかったが、ALL BLACK EDITIONが速く処理を終えた。

左がS15、右がS15 BLACK EDITION。画面中央の青いバーが進捗状況を示している
VAIOは、品質を徹底的にチェックする作業を安曇野工場で行うことを「安曇野FINISH」と呼んでいる。今回のデモンストレーションでは、設計からそのクオリティを体感することができた。