VAIO、ハイパフォーマンスPC新製品「S15」--デュアルドライブ構成にも対応

鈴木朋子

2019-11-13 07:15

 PCメーカーのVAIO(長野県安曇野市)は11月12日、第9世代Hプロセッサーを搭載する15インチノートPC「S15」とその法人モデル「Pro PH」を発表した。同日から受注を開始し、11月22日に発売する。カラーはブラックとシルバーに加え、ほかのシリーズで好評の「ALL BLACK EDITION」を用意する。前回のフルモデルチェンジから約半年、デスクトップPCの置き換えにもなるというハイパフォーマンスモデルS15がさらなる進化を遂げての発売となった。その進化のポイントを中心に、S15、Pro PHの魅力を紹介する。

フルモデルチェンジでの高評価ポイントを強化

S15 シルバー(出典:VAIO) S15 シルバー(出典:VAIO)
※クリックすると拡大画像が見られます

 S15は、作業しやすい15.6インチディスプレイとスペックの高さにより、オフィスユースから動画編集までカバーするハイパフォーマンスなシリーズだ。2019年4月には前モデルからのフルモデルチェンジを実施し、デザインを一新、パフォーマンスを強化。発売後3カ月で約1.5倍の出荷台数を記録したという。購入者に実施したアンケートによると、購入決定理由の1位がデザイン、2位が総合的な使いやすさ、3位がCPU性能、4位が画面の解像度/再現力、5位がBD/DVDドライブ搭載と、アップデート部分に高い評価が集まったという。今回発売されるS15は、このポイントをしっかりと踏襲している。

 注目すべきは、CPUに2019年4月に発表されたデスクトップPC並みのパフォーマンスが得られるというIntelのモバイル用ハイエンドチップ「Core i7-9750H」「Core i7-9300H」を搭載したことだ。VAIOによると、一般的なノートPCをCore i7-8565U搭載として比較すると、Core i7-9750H搭載機は約2倍、Core i7-9300H搭載機は約1.5倍のパフォーマンス向上を確認できたという。

 さらに、指紋と顔のダブル生体認証を備え、快適に安全な環境で作業ができるようにした。生体認証は、法人モデルPro PHの一部では「なし」も選択できるという。マスクや眼鏡装着時など、顔認証が使用できないことを想定し、指紋認証と両方搭載することにしたと説明する。

VAIO S15の高性能

 S15がどれほどハイパフォーマンスなのか、前モデルから引き継いでいる特長も見ていく。ディスプレイに関しては、4K Ultra HD(3840×2160)を選択可能で、フルHD(1920×1080)の4倍の解像度で映像や画像を編集することができる。もちろん、文字に関してもくっきりとした表示が可能だ。映り込みが少ないアンチグレア液晶は、多くの人が行き来するオフィスにも向いている。

 また、Thunderbolt 3端子(USB Type-C端子と共通)を搭載しており、Thunderbolt対応の外付けグラフィックボックスやディスプレイアダプタを使用して機能拡張することが可能だ。メモリーは最大32GBまで搭載できる。32GBあれば、高解像度の動画や画像の編集をしながらドキュメントを作成するといった作業も、ストレスなく行えるだろう。

S15/Pro PH(出典:VAIO)
S15/Pro PH(出典:VAIO)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]