どうする新居選び? データセンターのスペックを総ざらい(前編) - (page 3)

細川涼子 (Dell Technologies)

2019-11-12 06:45

 また近隣に飲食店や宿泊施設の少ないエリアは作業者の負担も多いため、地方を利用する場合はホスティングを中心にする、リモート運用や自動運用を前提とするなど、オンサイトを減らすためのアクションが合わせて必須になります。

筆者作成

 また、アクセスはデータセンターの用途にもよります。

 メインサイトとして選定する場合は自社からのアクセスの観点だけでよいですが、バックアップサイトを選定する場合には、メインのデータセンターと同時に災害の被害を受けないよう、メインサイトから地理的に離れたエリアのセンターを選定する必要があります。東日本大震災以降、「バックアップサイトは異なる電力会社の地域に配置する」という方針が多く見受けられます。

2.コストの観点

 住宅と同様に、用地確保の観点から、おおむね「中心街>郊外>地方」というコストになります。

 現在、データセンターの需要増にともない中心街、郊外、地方ともにデータセンターの建設が多数進められています。郊外や地方では、比較的大規模なデータセンターが建設される傾向にあります。

 新設のデータセンターでは、まとまった数のラック数が確保しやすいため、「これまでのデータセンターではスペースが限られ、拡張に制約があった」といった課題がある場合は、郊外や地方の新設のデータセンターを検討するのがよいでしょう。

ラック当たり電力

 住宅でも利用する電力に合わせて契約アンペアを決めたりしますね。前回も触れましたが、「ラック当たりの電力」を将来の機器の電力利用量を踏まえて決めます。

 以前はラック当たり2kvaが主流でしたが、これは現在のIT機器の要求する電力に対して不足しており、ラックに数台の機器しか置けずスカスカになってしまうことがありました。現在は最低限を4kva以上とすることが多く、6kva以上が必要なケースもあります。

 ブレードサーバーなど、高電力な機器を利用する・今後利用したい場合は(2)今後実現したい条件としてラック当たり電力8kva~20kvaのラックを要求します。「全20ラック、基本4kvaとする。うち少なくとも4ラックについて、利用開始1年以内に8kvaを利用できることが望ましい」といった要件を伝えましょう。

空調設備

 サーバー機器は集約や高密度化が進み、必要とする電力、そして排熱量が増えています。それをパワフルかつ適切に冷却する空調設備は、データセンターで最も重要な設備のひとつです。

 各データセンター事業者では、ホットアイルとコールドアイルの管理、壁面吹き出し、水冷、外気冷房など、空調の効率化のためのさまざまな取り組みを行っていますが、利用者側の観点からはそれらの機能を「選択」するのは難しいところです。

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