Microsoftは会議の環境をスマートに改善しようと取り組んできたが、米国時間11月4日より開催中の「Ignite」カンファレンスで、新たに会議室の管理サービスについて発表した。Microsoftが大規模な顧客企業などの会議室を管理するサービスだ。エンドツーエンドの「Windows 10」PC管理サービス「Microsoft Managed Desktop」で同社が提供しているサービスに似ているかもしれない。
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Microsoftはこの新しい「Managed Meeting Rooms」(MMR)サービスについて、「meeting rooms as a service(サービスとしての会議室)」だと説明している。「Microsoft Teams」を使用する会議室がセキュアで最新の状態になっており、プロアクティブにモニタリングできるようにするクラウドベースのIT管理、セキュリティ監視サービスだ。Microsoftは、会議運営の中核となるWindows PCベースの会議システムや「Android」端末、マイク、テレビ、カメラを管理する。顧客は、一元化されたダッシュボードで、Microsoftが管理しているすべてのソフトウェアや機器に関する情報を確認できる。
「Microsoft 365」担当コーポレートバイスプレジデントのBrad Anderson氏は、Microsoftがこの新しいマネージドサービスを提供するのは、会議室を管理する専用の機能を備えている顧客企業が少ないためだと述べた。会議を準備するプロセスで障害となるものを取り除くことを目的としているという。
Microsoftはこれまでに100社以上の顧客と協力し、1500を超える会議室を管理してきたとAnderson氏は述べている。今週よりプライベートプレビューが開始されている。
「Ignite」カンファレンスでは、コラボレーションサービスのMicrosoft Teamsプラットフォームにも多数の新機能が導入されることが発表されている。プライベートチャンネルが利用できるようになったほか、マルチウィンドウにも対応する。またTeamsのユーザーは、ほかのMicrosoft 365アプリのファイル、チャットやタスクをTeams内で管理できるようになる。さらに、IT管理者向けに、Teamsを管理する新しいプランニング/管理ツールが提供される。Teamsと「Power Platform」のワークフローも統合される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。