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マイクロソフト「Azure Quantum」で提携--Honeywellの量子コンピューティング責任者に聞く - (page 2)

Tiernan Ray (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2019-11-11 06:30

 Uttley氏は現在の状況を「従来型では非実用的な段階に差し掛かろうとしている」と表現している。

 ただ、現時点でより重要なのはおそらく、Googleなどによるアルゴリズムの派手なデモよりも、量子デバイスの基本的な忠実性だろう。Microsoftはかなり以前から独自に量子回路の開発に取り組んできているが、Honeywellとの今回の提携によって、Honeywellの「イオントラップ型」ハードウェアを利用できるようになる。ここで言うイオンとはもちろん、正や負の電荷を帯びた原子のことだ。そしてトラップは、イオンを封じ込めるという意味だ。つまり、イオントラップ型ハードウェアを用いることで、イオンを操作できるようになる。これは、コンピューターチップがシリコンのトランジスターで構成されたゲートを用いることで電子の移動を制御しているのとよく似ている。

 イオンの封じ込めは、少なくとも24年前にまでさかのぼれる応用科学分野だ。イオンを用いた量子ビットは、比較的長い「コヒーレンス時間」(重要となるすべての量子もつれが維持される時間)を有しているため、他の量子アプローチに比べると安定した量子ビットが実現できるなどの、いくつかの望ましい性質があると考えられている。

 Uttley氏にとってこれらすべては、他のアプローチに比べると、おしなべて信頼性が高い量子デバイスにつながっている。

 Uttley氏は「どれだけの数の量子ビットを保持できるのかについてはよく議論される」と述べ、「しかし、それらによって何ができるのか、またそれらは完全に接続できるのだろうかという点についてはほとんど話題にのぼらない」と続けた。

 「(量子の)忠実性とは何なのかという疑問は少なくとも同じくらい重要だ」と述べるUttley氏は、「どれくらいの精度があるのかということだ」と説明した。

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