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デルのサーバーCTO陣に聞く、サーバー開発方針の現在

國谷武史 (編集部)

2019-11-13 06:00

 ITインフラストラクチャーの領域では、エンタープライズユーザーのクラウドへの移行、あるいはハイパーコンパージドインフラストラクチャー(HCI)への統合化などの動きが進み、物理サーバーの存在感は相対的に薄まりつつあるようにも映る。Dell TechnologiesでPowerEdgeサーバーなどの開発を率いるバイスプレジデント フェロー 最高技術責任者(CTO)のRobert Hormuth氏ら幹部に、サーバーの開発方針の現状などを聞いた。

 米IDCが9月に発表した2019年第2四半期のワールドワイドでのサーバー市場動向調査によれば、Dellはシェア19.0%でトップ(金額ベース)にある。ただ、サーバー市場の動向としては2018年に一時的な回復が見られたものの、長期的には縮小傾向が続く。その背景には、企業顧客のクラウド移行やHCIを活用した仮想化統合などがあり、現在の物理サーバーの大型需要家は、多数のデータセンターを抱えるクラウドベンダーなどが中心だ。

Dell Technologies サーバー&インフラストラクチャーシステムズ部門 ソリューションアーキテクチャー シニア ディスティングイッシュト エンジニア シニア ディレクターのStephen Rousset氏、ソフトウェアエンジニア担当バイスプレデントのAnil Rao氏、バイスプレジデント フェロー CTOのRobert Hormuth氏、プロダクトマネジメント担当ディレクターのEnrico Bracalente氏(左から)
Dell Technologies サーバー&インフラストラクチャーシステムズ部門 ソリューションアーキテクチャー シニア ディスティングイッシュト エンジニア シニア ディレクターのStephen Rousset氏、ソフトウェアエンジニア担当バイスプレデントのAnil Rao氏、バイスプレジデント フェロー CTOのRobert Hormuth氏、プロダクトマネジメント担当ディレクターのEnrico Bracalente氏(左から)

“ブレない”開発の基本姿勢

 そうした中でHormuth氏は、「顧客の90%以上が“クラウドライク”なテクノロジーを導入しているし、数年先のコンピューティング環境について95%以上がオンプレミス/オフプレミスのコンビネーションを検討している」と語る。“クラウドライク”とは、いわば俊敏性や効率性といったクラウドを利用するメリットを支えるものだが、顧客の社内か社外の事業者のデータセンターかといった物理的な場所をめぐる議論は過去のものであり、「結論は“and”であり、新しいワークロードの出現や増大化するデータ、厳しさが強まるセキュリティの堅牢性など、多様なニーズにジャストフィットする製品を顧客に提供することには変わりない」(Hormuth氏)という。

 エンジニアリングやソフトウェアを管轄するAnil Rao氏は、新規に調達されるサーバーの3分の2以上が、エッジコンピューティングやAI処理、5G(第5世代移動体通信)など非常に高い処理能力が要求される「アドバンスドワークロード」だと話す。また、ソリューションアーキテクチャーを担当するStephen Robert氏は、「HCIの観点でも非常に堅牢なハードウェアベースのセキュリティ、APIによる柔軟なシステムの管理性、優れた電力効率や冷却性能、保守のしやすさを追求しているし、ユーザーのどのようなワークロードであろうと、どのような使われ方であろうと、最適なものを提供するためにあらゆるリソースを投じている」と語る。

 サーバーに限らず非常に広範なITインフラ領域のポートフォリオを持つ同社だが、Hormuth氏らが強調するのは、そのほとんど全ての“心臓部”をPowerEdgeなどのサーバーが司っているという点だ。システム管理分野を統括するEnrico Bracalente氏は、「顧客がシステムをどこで運用しようとも、彼らが重視するコスト、品質、サポート、サプライチェーン、セキュリティ、革新性などあらゆる要求に応えることに努力するだけ」と、サーバー開発に対する基本姿勢を貫いていることを示した。

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