「Project Cortex」でナレッジマネジメント(知識管理)に積極的に取り組んでいるMicrosoftが、「Microsoft Teams」と開発者向け知識共有サイトStack Overflowの連携機能を実現した。
この連携により、Stack Overflowで質問を調べることの多い開発者は、Microsoft Teams内でそれを実行し、「Stack Overflow for Teams」にアクセスできるようになった。
これらのサービスは、チャットと社内のナレッジベースを相互に接続することで、ユーザーがMicrosoft TeamsからStack Overflowの新しい情報の通知を受け取ったり、既存の回答を検索したり、質問を開始したりすることを可能にする。
この連携機能は米国時間11月4日より、Stack Overflowの「Basic」プランと「Business」プランで利用可能になった。これらのプランはどちらも、有名な公開ウェブサイトであるStack Overflowの内部向け知識共有バージョン。「Enterprise」プラン向けの連携機能は、2020年第1四半期に提供される予定だ。
Stack Overflowの最高経営責任者(CEO)であるPrashanth Chandrasekar氏は、「今日では、何千万人もの労働者がMicrosoft Teamsを利用して、リアルタイムで共同作業をしている。われわれは、Stack Overflow for TeamsとMicrosoft Teamsの連携機能を提供することに喜びを覚える」と述べた。
「これにより、ユーザーはチャットで交換された情報を簡単に検索、更新、および共有できるようになる。その結果、コンテキストの切り替えと同じ質問の繰り返しが少なくなるので、チームの生産性が向上し、最高の情報を発見しやすくなる」(Chandrasekar氏)
この連携機能の狙いは、Microsoft Teamsでの開発者間のチャットを、共同作業者間の質問と回答に基づく文書に変換できるようにすることにある。Microsoft Teamsのユーザーは同アプリを離れることなく社内の内部ナレッジリポジトリにアクセスできる、という利点もある。
Microsoft Teamsのユーザーはボットとチャットして、Stack Overflow for Teamsから適切な答えを得ることができる。今回の提携は、リモートワーカーに大きく依存している企業にも恩恵をもたらすはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。