三井情報(MKI)は、三井物産の統合基幹業務システム(ERP)を「SAP ERP」から「SAP S/4HANA」に移行するプロジェクトを開始した。現在、国内拠点とグループ会社9社の約8000人が利用している。
今回は、アドオンを含む既存環境で稼働している機能をそのままSAP S/4HANAへ移行させる「コンバージョン方式」で移行する。利用環境は、プライベートクラウドからMicrosoft Azureへ移設し、2020年夏の本番稼動を予定している。
移行は、MKIが主体となり、SAPが提供する最上位のサポートサービス「SAP MaxAttention」とともに、約10カ月での効率的な移行を目指す。
移行概要図(出典:三井情報)
三井物産では、2018年9月にシステム刷新の第一弾として、約40カ国・3500人が利用する海外拠点のSAP ERPをSAP S/4HANAへ移行するプロジェクトを進めてきた。今回の移行はシステム刷新の第二弾となり、三井物産の国内拠点とグループ会社が利用するSAP ERP 6.0をSAP S/4HANAへ移行する。
MKIは、今回の大規模移行プロジェクトで得られた知見を生かし、SAP ERPからSAP S/4HANAへの移行を検討する企業を支援していく。