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松岡功の「今週の明言」

NTTデータ社長が見せた「グローバルトップ5入り」への強い意欲

松岡功

2019-11-15 10:15

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉を幾つか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、NTTデータの本間洋 代表取締役社長と、米UiPathのDaniel Dines共同創立者兼CEOの発言を紹介する。

「ITサービスベンダーとして“グローバルトップ5”入りを目指す」
(NTTデータ 本間洋 代表取締役社長)

NTTデータの本間洋 代表取締役社長
NTTデータの本間洋 代表取締役社長

 NTTデータが先頃、2019年度(2020年3月期)第2四半期の決算と、同年度から3カ年の中期経営計画の進捗状況について記者説明会を開いた。本間氏の冒頭の発言はその会見で、中期経営計画におけるグローバルポジションの目標について語ったものである。

 中期経営計画の全体像は図1の通り。「変わらぬ信念、変える勇気によってグローバルで質の伴った成長を目指す」を基本方針とし、2021年度に連結売上高2兆5000億円、連結営業利益率8%などを目指す構えだ。

図1:中期経営計画の全体像(出典:NTTデータの資料)
図1:中期経営計画の全体像(出典:NTTデータの資料)

 「変わらぬ信念」とは、「企業理念」と「Long-Term Relationships(長期的信頼関係)」に基づく。「変える勇気」は「Transformation」と「Synergy」、「グローバルで質の伴った成長」は「Growth」と「Earnings」を挙げ、「これら4つの力を高めていく」と本間氏。社内では4つのワードの頭文字を取って「GETS(ゲッツ)」と呼んでいるそうだ。

 このうち、変える勇気については「グローバルデジタルオファリングの拡充」「リージョン特性に合わせた顧客への価値提供の深化」「グローバル全社員の力を高めた組織力の最大化」といった3つの戦略および「NTTグループ連携の強化」を実行するという。

 ここでは、1つ目の「グローバルデジタルオファリングの拡充」について見ていきたい。本間氏によると、この狙いは「グローバルで戦うための武器作りと戦い方のレベルアップ」にある。

 具体的には、注力するインダストリーを定めて、そのインダストリーごとに「グローバルOneチーム」を組成して、グローバルインダストリー、グローバルアカウント、グローバルオファリングについて戦略を策定していく。

 さらに、デジタルストラテジーオフィス(DGO)でデジタルビジネス推進のために、グローバルレベルで重点領域のオファリング作りを進めていく。また、R&Dをグローバルに展開してセンターオブエクセレンス(CoE:技術集約拠点)を拡充し、オファリングの開発・展開をサポートしていく。

 これにより、「グローバルおよびデジタルの強みを前面に出して戦えるようにしていく」(本間氏)と力を込めた。そして、中期経営計画におけるグローバルポジションの目標として打ち出したのが、冒頭の発言である。

 最後に、本間氏が示した図をもう1つ。図2は外部の調査を基に作成した各インダストリーでの同社のグローバルポジションである。競合ベンダーの名前も記されており、非常に興味深い。こうしたグラフを示して見せるところに、同氏の静かな口調とは裏腹に「グローバルトップ5」への強い意欲を感じた次第である。

図2:各インダストリーでのグローバルポジション(出典:NTTデータの資料)
図2:各インダストリーでのグローバルポジション(出典:NTTデータの資料)

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