楽天モバイルは、米F5 Networks(F5)と契約締結を行い、F5のテレコムソリューションでクラウドネイティブモバイルネットワークと5G対応サービスの本格展開を行うという。
F5は、高速大容量(eMBB)サービスを実現するため、仮想化されたキャリアグレードNATやSGiファイアウォール、DNSトランスペアレントキャッシュ、IPトラフィック最適化機能などを含む、包括的なN6/SGi-LANソリューションを提供している。今回締結した契約によりF5は、ネットワーク仮想化技術NFV(Network Functions Virtualization)ソリューションを提供する。
これにより楽天モバイルは、サービスオーケストレーションの簡易化および最適化や、アプリケーションの可用性、パフォーマンス、安全性の確保、サービス展開におけるアジリティーと自由度の確保などを実現する。また、サービスのスケーラビリティーを予測を可能にする、処理能力の高い、超低遅延なネットワークの構築が可能となる。
革新的な完全仮想化クラウドネイティブネットワークを採用することで、構築するネットワークを完全にクラウド上で稼動させ、上記メリットを確保しながら、コスト効率を高めることが可能となった。また、サービス開始時から5G(第5世代移動体通信)を見据えた「5Gレディ」な構造を適用している。
楽天モバイルでは今回の採用により、ハードウェアとソフトウェアを分離し、煩雑性を最小限に抑えるとともに、業界最高レベルの技術を活用することで、高品質で費用対効果の高いサービスをユーザーに提供できるとしている。