2020年第2四半期リリース予定しているが、先行利用する企業ユーザーからは、SQLによるオブジェクトストレージの操作が容易になり、圧縮によるデータ転送レートの高速化が可能といった声が寄せられているという。
Hadoop Migration Serviceも文字通り、Hadoopで稼働させている分析プロセスとデータをVantageに移行させるサービス。人材不足などの理由からHadoop運用からの脱却を試みる企業が増えつつあり、小永井氏も「一部の企業はHadoopを使っても当初の期待値を導き出せていない」と語る。
このような背景から、顧客のビジネス要件を聞き取って、現行のHadoop環境とマッチしているか調査、評価する「Hadoopプラットフォーム アセスメント・サービス」、テクノロジースタックを設計する「Hadoopマイグレーション プランニング・サービス」、データ&スキーマの移行や実装を行う「Hadoopマイグレーション インプリメント・サービス」の提供を開始した。
ここまではサービスの類だが、ここからは新製品となる。11月より順次リリース予定のVantage Analystは、6つのツール群で構成された分析ツール。
振る舞いやイベントなどのデータを時系列に並べて洞察を得る「Path(経路)分析」、予測モデルの構築やトレーニング、評価を行う「モデル」、一連の分析を自動的に実行する「ワークフロー」はすでに提供済み。テキストデータから感情や関連語句を抽出する「テキスト分析」と、行動や特性に基づいてデータを区分する「クラスタ分析」は2019年第4四半期、新たなデータや分析をセルフサービスで検証する「データLab」は2020年上半期に提供予定となる。
一連のツールはPythonなど開発言語を必要としないため、Vantageを利用するビジネスユーザーやアナリスト向けの分析アプリケーションとして、ビジネスオペレーションの改善につながりそうだ。
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