想定は、学校や官公庁など、ページボリュームが多いユーザー。配布物やチラシ、帳票のほか、最近ではセミナー配布物などへも利用が広がっているという。すぐに大量印刷できるため、準備するリードタイムを確保できる点が好評なようだ。特殊用紙など印刷可能な幅も広く、外注していた印刷の内製を考えているような企業でメリットを感じやすいようと説明する。
5500枚が給紙できるGD9630 プレミアムの税別本体価格は430万円から、2500枚の「GD9630」は380万円から、1000枚の「GD9631」は280万円から。給紙は2500枚ながら、毎分の印刷速度が片面130枚の「GD7330」は330万円から。
販売店も巻き込んで保守やサポートにも注力
開発に注力しつつも、大量印刷向きで拡張性が高いという特長のため、ユーザーへの“売り方”を重視せざるを得ないという。
「ランニングコストに本体のリース料金も含めた比較で、プリント経費が月半分くらいになったという声もあるが、誰でも恩恵を感じられる製品ではない。開発同様保守やサービスといった点にも注力している。売って終わりではなく、その先までをフォローする」(下世古氏)
営業やサービス、開発と会社や拠点を分けず、顧客の生の声を吸い上げやすい体制を構築。販売パートナーには自社と同様の研修、テストを課しつつ、技術だけでなく顧客の悩みを引き出すコミュニケーション能力までを総合的に問うコンテスト「RISO TECHNICAL CHAMPIONSHIP」を毎年沖縄県名護市のホテルで開催。自社と同レベルの販売、サポート力の担保に努めているという。

2019年のオルフィス部門入賞者。(左から)弘法(広島市中区)菅原樹氏、ステラグループ(文京区)山腰卓也氏、第一電子(神戸市西区)荻野哲朗氏(出典:RISO)
ランニングコストを下げるだけでなく、人が作業する人件費など、見えずらいコストが削減できたという声も多いという。ここ数年ではなく、長年“働き方改革”に取り組んでいると説明。本体やサポートを含めた“印刷業務”全般を対象に顧客をサポートしていくと語る。