日鉄ソリューションズ(NSSOL)は11月26日、「ローカル5G/プライベートLTE」を使った自営無線網サービスの提供を2020年1月に開始すると発表した。まずは日本製鉄(日鉄)の室蘭製鉄所への導入に向けて検討することで日鉄と合意した。
ローカル5G/プライベートLTEは、総務省が12月に制度化する見込みとなっている。企業や行政組織などが特定エリアに限定して第5世代移動体通信システム(5G)や第4世代移動体通信システムの4G LTEによる通信が行えるようになる。IoT機器などの高速データ通信での利用が注目されている。
利用イメージ(出典:日鉄ソリューションズ)
NSSOLは、ローカル5G/プライベートLTEを用いることにより、Wi-Fiに比べて広いサービスエリアと安定した通信環境を実現できるほか、全国エリアを対象とする商用サービスとは異なり月々のデータ通信量に依存しない顧客ニーズに適した通信環境を提供できるとする。サービスに必要な機器類は顧客環境内に設置し、特に製造業で重視される現場の操業データのセキュリティを担保するという。同社のサービス内容では、通信機器類の導入から無線免許の申請、機器類の運用代行までを包括するとしている。