Microsoftの「Android」搭載「Surface Duo」と「Windows 10X」搭載「Surface Neo」の発売はまだ1年以上先だが、同社はこれらの2画面搭載ハードウェア向けにAndroidアプリとWindowsアプリを開発するという重要なタスクに関して、開発者の支持を得る取り組みにすでに着手している。
さらに、同社は「アーリーアダプター」になりたい開発者に対して、dualscreendev@microsoft.comに電子メールを送るよう呼びかけている。
Microsoftは、開発者向けデバイスを提供するかどうかは明言していない。現時点では、メールを送った開発者に情報を提供することと、2020年初頭に詳細を発表する予定であることが明らかになっている。
「Windows Developer Platform」担当コーポレートバイスプレジデントのKevin Gallo氏は、「私たちは、開発者がいかにしてこのモバイルクリエイティビティーの新時代にアクセスできるのかを今日明らかにする」と述べた。
Gallo氏は、2画面対応アプリの開発に関する2つのポイントを説明した。まず、開発者が自らのウェブサイトやアプリをAndroidスマートフォン、Android搭載Surface Duo、Windows 10X搭載Surface Neo、そのほかの2画面PC、さらには従来の「Windows 10」ノートPCで動作させることについてだ。
提供:Microsoft
Androidデバイスには、ウェブサイトと「Google Play」ストアのアプリのサポートが含まれる。「Windows」デバイスには、ウェブ、UWP、および「Win32」アプリが含まれる。
Gallo氏は既存のコードについて、開発者が「これらのデバイスで一から始める必要はない」とした。Microsoftは、可能な限り簡単に、既存のサイトやアプリを2画面デバイスで適切に動作させられるようにしたいと考えている。
Microsoftが期待しているのは、開発者がSurface Neoに加えて、ASUSやDell、HP、LenovoなどのWindowsパートナーのWindows 10X搭載2画面デバイスや折りたたみ式デバイス向けにもアプリを構築してくれることだ。
「開発者はウェブやUWP、Win32向けのこれまでの投資とツールをこれらのデバイスで使用できるようになる」とGallo氏は述べた。
Android搭載Surface Duoは、少なくともAndroidスマートフォンの単一画面に対応するアプリに関しては、開発者にとってより簡単なターゲットになる可能性もある。Gallo氏によると、「既存のウェブサイトやAndroidアプリは、引き続き1つの画面で動作する」という。
第2のポイントは、2画面の体験を開発者に受け入れてもらうことだ。Gallo氏は、同社が現在、「2画面および折りたたみ式PCの両方を生かせるように、この両方に対応する鍵となる配置やレイアウトを特定する」段階にあるという。
「ネイティブアプリの開発者のために、WindowsとAndroid向けの既存のプラットフォームごとのツールや枠組みに追加する、共通のモデルを構築することを目指している」とGallo氏は説明した。
「もちろん、このモデルにアクセスするためのAPIは各OSの開発者プラットフォームに合わせたものになる。例えば、2画面の機能や特徴を利用するために、APIを使ってアプリを改良できる」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。