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HPE、5Gなどの通信用途向けエッジ製品「Edgeline EL8000」を発売

渡邉利和

2019-11-28 11:00

 日本ヒューレット・パッカード(HPE)は11月26日、通信事業者や製造業のエッジにおけるリアルタイム処理に対応したエッジコンピューター「HPE Edgeline EL8000 Converged Edge System」の販売を開始した。

 エッジコンピューター製品群のEdgelineは、工場などの製造現場への設置にも対応するファンレス、防塵、耐衝撃、耐振動の「EL300」や、より高い処理性能を必要とする用途向けの「EL1000/EL4000」などが既に発売済み。

 EL8000は、最上位モデルに相当し「ハイエンドの性能と機能をエッジに」というコンセプトとなる。一般的なサーバーラックの2分の1のスペースに収まる5Uサイズのラック型筐体に、1U/2Uサイズのサーバーブレードを4機まで搭載できる。「Xeonスケーラブル・プロセッサ」(8~24コア)を採用し、データセンター向けのサーバーと同等の処理性能を実現するとしている。

 2Uのサーバーブレードは拡張性を重視し、PCIeスロット(FHFL×2、HHHL×2)を装備することで、第5世代移動体通信システム(5G)用途などでニーズが高まると予測されるGPUやFPGAといったアクセラレーターの搭載が可能になる。

 まず概要を説明した執行役員 ハイブリッドIT事業統括の五十嵐毅氏は、今後ワイヤレス通信網が5Gに移行していくことで、超高速・多数同時接続・低遅延といった特徴を生かして新しい価値を提供するアプリケーション/ユースケースが増加していき、端末/エッジ側で生成されるデータ量が膨大な規模になる。これを全てクラウド側に送って処理することは非現実的と考えられることから、エッジ側にこれまで以上に強力な処理能力が必要とされるとの予測を説明した。

日本ヒューレット・パッカード ハイブリッドIT事業統括の五十嵐毅氏
日本ヒューレット・パッカード ハイブリッドIT事業統括の五十嵐毅氏

 また、通信事業者が5Gの通信網を整備するには相応の時間を要すると予想されていることから、工場やスタジアムなどの公共施設などで独自に5G通信網を構築する、いわゆる「ローカル5G」のニーズも出てくると見込んでおり、こうした環境で使われる通信インフラとしての用途も期待されているという。

 続いて製品の詳細を説明したハイブリッドIT事業統括 ハイブリッド製品統括本部 Edgelineカテゴリマネージャーの北本貴宏氏は、5G通信網の構築に必要となるvRAN(Virtual Radio Access Network)、MEC(Multi-access Edge Computing)基盤、アプリケーション基盤といった要素をEL8000に統合することも可能だと述べ、さらに2UサイズのサーバーブレードではGPUやFPGAの搭載に対応するPCIeスロットが装備されることで、より高速な処理が必要な場合にも対応できるとした。

日本ヒューレット・パッカード ハイブリッドIT事業統括 ハイブリッド製品統括本部 Edgelineカテゴリマネージャーの北本貴宏氏
日本ヒューレット・パッカード ハイブリッドIT事業統括 ハイブリッド製品統括本部 Edgelineカテゴリマネージャーの北本貴宏氏

 なお、EL8000は動作温度範囲が0~55度で、耐衝撃・耐振動、NEBS Level3準拠となっており、通信事業者での導入を想定した仕様となっている。他のEdgelineシリーズと同様に産業分野での制御機器(OT)向けサーバーとしても利用可能で、「データセンター向けサーバーと同様の処理性能を、データセンターレベルの動作環境が確保できない場所で運用できる」点が特徴だとした。

 EL8000の希望小売価格は税別214万7000円(HPE ProLiant e910 1U Blase Serverを1機搭載時)から。

HPE Edgeline Converged Edge Systemの現行ラインアップ。右端が新製品のEL8000。本機の投入によって「Edgelineはひとまずの完成」(北本氏)だという。

HPE Edgeline Converged Edge Systemの現行ラインアップ。右端が新製品のEL8000。本機の投入によって「Edgelineはひとまずの完成」(北本氏)だという。

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