トランスコスモスは、デジタル広告における新規顧客獲得に特化したサービス「KAGARI」の提供を開始すると発表した。
企業が保有する顧客の購買データをもとに統計予測モデルを人工知能(AI)を用いて算出し、そこから顧客の「将来のLTV」を予測することができるとする。またサービスが取り扱う購買情報は、個人が特定できるような情報を含まないため、セキュリティ問題もクリアしやすく、スムーズに導入することができるとしている。
「将来のLTV」とは、KAGARI独自の指標で顧客の購買データから「期待購買確率」や「期待購買金額」といった独自の統計予測モデルを使い、それらの予測データをもとにLTV(Life Time Value)を算出することで導き出す。既存のLTVと「将来のLTV」とのギャップを把握することで、これから急成長するであろう顧客層へのリーチも可能になる。
サービス概要図(出典:トランスコスモス)
LTVは長らく注目されていたものの、LTVベースでの有効な広告配信手法がなく、LTVの高い新規優良顧客の抽出は困難とされてきた。KAGARIを活用することで、継続的な価値を見極め「将来のLTV」に焦点を当てたデジタル広告運用を行うことで、企業のマーケティング戦略に応じた新規優良顧客の獲得を効率化する。
また多様な客層を見極めることによって、オンライン/オフライン、ブランドをまたいだ優良顧客層のリスト化や、既存顧客に対するLTV引き上げ施策にも活用でき、既存顧客のロイヤル化や休眠顧客の掘り起こしなどを図ることも可能となる。