大日本印刷株式会社(DNP)と英Armは11月29日、モノのインターネット(IoT)分野での協業を発表した。IoTサービスの開発、提供に向けた「次世代のIoT事業を創出するプロジェクト」を12月に開始する。
協業の第一弾では、DNPのセキュアエレメント「eSE(embedded Secure Element)」とArmのIoTクラウドサービス「Pelion IoT Platform」を組み合わせたサービスを開発する。eSEは、暗号鍵や証明書などを保持して通信内容を保護する組み込み機器向けの技術。2018年に開発され、機器メーカーや金融機関の端末などに使われている。ArmのPelion IoT Platformは、通信機能を持つ機器から取得したデータの送信や遠隔管理などの機能を提供する。
DMPは協業により、IoT機器に対する第三者からの改ざんやなりすまし、システム侵入などの攻撃に対策するほか、IoT機器の管理やデータ通信の安全性を確保するとしている。両社は2019年度末にプロトタイプの開発と検証を行い、2020年度に商用化する予定。2021~2023年度で延べ10億の売上げを見込む。
協業イメージ(出典:DMP)