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日本株展望

2020年の景気はどうなる?--景気・株価の先読みのルール

ZDNet Japan Staff

2019-12-03 10:26

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 2020年の景気回復を先取りする株価
  2. 過去の景気循環を振り返り
  3. 近年は景気の山谷がはっきりしない
  4. 景気停滞期を定義すべきと考える
  5. 日経平均は景気停滞・景気後退を半年~1年先取り

 これら5点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

2020年の景気回復を先取りする株価

世界景気は「2018年好調 → 2019年悪化 → 2020年回復」か

 日経平均株価・NYダウが最近強いのは、2020年の世界景気回復を織り込む動きと考えている。足元の世界景気は悪化しているが、株価は景気循環よりも半年~1年先行して動く。

 2020年4月辺りから第5世代移動体通信(5G)や半導体の投資が盛り上がり、世界景気が回復すると考えるならば、今の日米株価の動きは過去の経験則通りである。

過去の景気循環を振り返り:昭和までは山谷がはっきりしていた

 それでは過去の景気循環を見てみよう。まず、内閣府が認定している「景気後退期」をご覧いただきたい。

内閣府が認定した景気後退期

出所:内閣府
出所:内閣府

 昭和は景気の山谷がはっきりしていたので、内閣府も「景気後退期」の認定に迷うことはなかったと思う。ところが、近年は景気の山谷がはっきりせず、景気循環を定義するのが難しくなってきている。

 昭和は、日本経済の主導が製造業だった。製造業主体の経済では、景気の波がはっきりと出る。短期の波は「キチンの波」と言われ、製造業の在庫調整を主体として発生する。景気が良いとき、ついついたくさん作り過ぎてしまい売れ残った在庫が積み上がると調整期に入る。在庫調整が済むとまた生産が増えて景気は回復する。これが「在庫調整の波」である。

 製造業主体の経済では、もう少し大きな波として「ジュグラーの波」がある。設備投資サイクルが作り出す波である。景気が良いとき、ついついたくさん設備投資をし過ぎてしまい、余剰設備ができて稼働率が低下し景気後退期に入る。こちらは在庫調整よりも深刻だ。それでも時間がたつと余剰設備は解消し、再び前向きな設備投資サイクルに入る。昔の教科書にジュグラーの波は10年周期と書いてあったが、今は技術革新による設備の陳腐化が早いので、設備投資の波ももっと短くなっている。

 このように、製造業主導の経済ではどうしても良いときと悪いときが周期的に現れる。これが景気循環として定義され、株価はその循環を半年~1年先取りして動いてきた。

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