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松岡功の一言もの申す

AIとIoTの企業利用に関する最新調査と知っておくべき言葉遣い

松岡功

2019-12-05 10:30

 企業におけるAI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)の利用に関して、IT関係者ではなくビジネスリーダーを対象にしたユニークな調査を、米SAS Instituteなど4社が共同で実施した。その結果と、その中に出てくる造語の話を申し上げたい。

SASなどがAIとIoTの企業利用に関する調査結果を発表

 SAS、Intel、Deloitte、IDCの4社は先頃、企業におけるAIとIoTの利用に関する調査結果を米国で発表。SASの日本法人SAS Institute Japanがこのほどその和訳を公表した。同調査がユニークなのは、IT関係者ではなくビジネスリーダー(全世界から450人)を対象にしていることだ。本稿ではその調査結果とともに、その中に出てくる造語について、知っておくべき話を申し上げたい。

 以下に、調査結果の中から筆者が興味深く感じた内容を3つピックアップしておきたい。

 1つ目は、「ビジネスリーダーの79%がIoTプロジェクトの意思決定に関与しており、そのうち92%は『AIoT』の価値が期待を上回っていると答えている」ことだ。AIとIoTを組み合わせた「AIoT」という造語をめぐる話については後ほど取り上げる。

 2つ目は、「回答者の34%がAIoTを利用する最も重要な目的は『増収』と答えている。次いで、イノベーション能力の向上が17.5%、顧客への新しいデジタルサービスの提供が14.3%、運用コストの削減が11.1%となっている」ことだ。IT関係者ではなくビジネスリーダーらしい回答である。

 3つ目は、「AIoT機能を開発した企業は、運用の高速化、新規デジタルサービスの導入、従業員の生産性向上、コスト削減など、組織の重要目標の達成に優れた成果を挙げている。例えば、AIを導入せずにIoTデータを使用して運用の高速化を図っている企業はスピードが32%アップしたのに対し、構成にAIを追加した企業は53%アップしたと答えている」ことだ。IoTのみを利用する企業と、それに加えてAIを活用する企業には、競争力に大きな差が出てくるということを表した結果である。

 こうした調査結果を受け、米SAS InstituteでCOO(最高執行責任者)を務めるOliver Schabenberger(オリバー・シャーベンバーガー)氏は、「IoTデータを取り扱っている組織は、データから具体的な価値を引き出すためにはAIとアナリティクスが必要であることを認識している。最も成功しているIoT運用は、実際にはAIoT運用であると言える」と述べた。

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