シスコ、「未来のインターネット」戦略--シリコンやソフトウェアのロードマップ示す

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部 石橋啓一郎

2019-12-13 08:00

 Cisco Systemsは米国時間12月11日、次世代のインターネットテクノロジーの構築に向けた戦略の概要を発表した。その一環として同社は「未来のインターネット」戦略と呼ぶ一連の戦略として、5G時代に向け、シリコンやオプティクス、ソフトウェアなどのテクノロジーの構築および投資に関する複数年にわたる計画を説明した。

 最高経営責任者(CEO)Chuck Robbins氏は、発表文で「イノベーションには集中的な投資と適切なチーム、そして想像力を大切にする企業文化が必要だ」と述べたあと次のように続けている。「わが社は5G時代に向けた新しいインターネットを構築するために、業界を変革しようとしている。Ciscoのシリコン、オプティクス、ソフトウェアの最新のソリューションは、顧客が時代を先取りし、今後数十年間にわたって、それぞれが抱える顧客やエンドユーザーのための新たな画期的な体験を生み出せるよう手助けするための、わが社の継続的なイノベーションを反映したものだ」

 同社は5Gインターネットの時代に向けた、ユニファイドシリコンアーキテクチャー「Cisco Silicon One」を発表した。Ciscoによると、プログラム可能なこのネットワーク用チップは、パフォーマンスや帯域幅、電力効率、スケーラビリティー、柔軟性の大幅な向上をもたらすことを目的として設計されている。

 また同社は、このチップの第1世代である「Q100」のネットワーク帯域幅は、ネットワーク帯域幅のルーティングマイルストーンである10Tbpsを超えると説明している。

 Silicon Oneのアーキテクチャーは、Ciscoのルーター製品の今後のロードマップを支えるベースとなるものだ。Ciscoは、5G時代が現実となった際に配備される未来のアプリケーションやサービスをサポートするという長期的な目標を有している。

 またCiscoによると、Silicon Oneは通信事業者向けの新ルーター「Cisco 8000 Series Router」に統合されるという。このルーターは、5Gネットワークや人工知能(AI)/IoTアプリケーションに携わるサービスプロバイダーやWebスケールの企業に向けて開発されたキャリアクラスの製品だ。また、400Gbpsを超える通信速度に最適化されており、大規模ネットワークの構築や運用のコストを引き下げるものとなると説明している。

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