富士通、5G通信に対応するPCサーバー「PRIMERGY RX2530 M4p」を発売

NO BUDGET

2019-12-17 12:48

 富士通は12月12日、PCサーバーの新機種「PRIMERGY RX2530 M4p」の販売を開始した。FPGAを統合した「Xeon Gold 6138P」プロセッサーを搭載し、独自設計の論理回路を組み込むことで、第5世代移動体通信システム(5G)向けの高速仮想スイッチを実現するとしている。希望小売価格は税別335万2200円から。

 RX2530 M4pは、仮想スイッチのパケット転送処理を、CPUに統合されたFPGAにオフロードさせることで、膨大な音声やセンサーなどのデータを想定した64バイト長ショートパケットを毎秒1億回処理することができる。これは、従来のCPUのみを利用した仮想スイッチと比べ、約4.5倍の処理速度に相当し、5G通信での超低遅延なデータパケット転送を可能にするという。

 また、富士通研究所が開発した仮想マシンと仮想スイッチ間のインターフェース変換技術や、同一サーバー内の複数のFPGAを活用して仮想スイッチのポート数を増やすソフトウェアと一緒に提供されるため、既存の仮想ネットワーク環境と同じ設定を行うことでネットワークを高速化できるという。FPGAとの併用により、余剰となったCPUコアをファイアウォールやロードバランサーなどのアプリケーション処理に振り向けることができ、効率的なリソース配分を実現するとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  4. クラウドコンピューティング

    Snowflakeを例に徹底解説!迅速&柔軟な企業経営に欠かせない、データ統合基盤活用のポイント

  5. ビジネスアプリケーション

    AI活用の上手い下手がビジネスを左右する!データ&AIが生み出す新しい顧客体験へ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]