
巨艦の方向転換:IBMのCEO Ginni Rometty氏
IBMは今も、MicrosoftやApple、Googleといった新興IT企業よりもはるかに大きかった栄光の日々を取り戻す術を見つけようともがいている。同社の売上高は2012年から減少傾向にあり、2018年になってようやくわずかに上向いただけだ。しかし、2010年のIBMと現在の同社はまったく異なるという点で、Rometty氏の10年は注目に値する。
現在のIBMは、「Watson」のソフトウェアの形を取った人工知能(AI)と、クラウド(さらに場合によってはブロックチェーン技術)がこれからの鍵になると確信しているようだ。Ginni Rometty氏は現在、340億ドルもの費用をかけた大きなギャンブルを仕掛けている。その狙いは、Red Hatを買収することで、企業が好きなクラウドサービスを使えるようにクラウドをオーケストレーションするという、大きな市場を立ち上げて獲得することだ。買収は2019年7月に完了したばかりだが、Rometty氏は、「IBMにはそのニーズを掘り起こせる」と早い時期に証明することを求められるだろう。
提供:Tyler Lizenby/CNET