山口フィナンシャルグループ(YMFG)は、日本マイクロソフトとブレインパッドの協力のもと、山口・広島・北九州地域の中堅中小企業の活性化に向けて、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進を加速する。

YMFGは、傘下の山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行の勘定系、情報系システムの顧客データを集約し、「統合データベース」としてパブリッククラウド「Microsoft Azure」上に構築した。複数の銀行のデータを統合し、PaaSを活用したデータ分析基盤の構築は、地銀で国内初の取り組みとしている。
統合データベースは、全社員のデータ活用によるデータドリブン化と、地域企業の活性化に向けた事業コンサルティングに活用する。自社のデータ分析のノウハウを蓄積し、統合データベースを組み合わせた情報を提供。地域の中堅中小企業のDXを支援する。
地方では、少子高齢化や都市部への若年人口流出、事業の後継者不足などにより、産業の衰退やデジタル化の遅れが課題となっている。地域金融機関が地元経済の発展に向け果たすべき役割が大きくなっていることが取り組みの背景になっている。