大阪ガスは、スタートアップ企業のフラーが開発したアプリ分析基盤「App Ape」を導入した。フラーが12月24日に発表した。大阪ガスは、ウェブ会員向けサービスやガス機器のIoT対応など、デジタル接点の強化を進めているという。
約130万人が利用しているウェブ会員向けサービス「マイ大阪ガス」では、2015年からスマートフォンアプリを提供。また家庭用燃料電池「エネファーム」では、2016年度からIoT機能を取り入れ、発電量の確認や浴槽の湯はりをアプリでできるようにした。さらにガス機器の品質向上や遠隔見守り、メンテナンス業務の効率化などにもアプリから得られるデータを生かしているという。
そして大阪ガスは、同社アプリの改善や顧客の利便性を向上させるポイントを探るため、App Apeの導入に至ったとしている。
App Apeはスマートフォンアプリの利用データを収集し、「どのアプリがいつ、誰に、どれぐらい使われているか」といったデータを可視化する。アプリは、世界7カ国に対応している。
加えて、App Apeは店舗情報や属性情報など横断的なデータを提供しており、市場・競合調査をはじめとするアプリのマーケティングに利用することができるという。主な顧客企業は、アプリ開発会社や広告代理店・金融機関など。これまで国内外5000社以上が利用しているという。