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オーダーメイドスーツのFABRIC TOKYOが店舗で“AI OCR”を活用する意外な理由 - (page 3)

田中好伸 (編集部) 阿久津良和

2020-01-07 07:15

店舗スタッフのUXを考慮

――“時間短縮=残業時間”と取られがちになるが、店舗スタッフのUXを考えているという話はあまり聞かない。

大森氏 実際にデータ入力に携わるのは店舗スタッフなので、負担を軽減するのがベストです。

高橋氏 アパレル業界は“オフィスvs店舗”という構図が生まれやすく、われわれもその傾向を感じていますが、サービスを提供する側としてはあるべき姿ではないと思っています。VMD(ビジュアルマーチャンダイジング:視覚で顧客の購買意欲を喚起するマーケティング手法)よりもUXが重要と思っています。

 お客さまにFABRIC TOKYOを知っていただき、店舗に訪れてもらうこともUXの1つです。この価値観が根底にあるため、スタッフのUXという発想につながったのだと思います。

Cogent Labs プロダクトマネージャー 鈴木理恵子氏
Cogent Labs プロダクトマネージャー 鈴木理恵子氏

鈴木氏 UXという観点で(Tegakiは)他の業態とも親和性が高いかと思っています。

 付随的な製品を販売する企業が修理依頼を受け、現場で機器をチェックするためのフィールドワークエンジニアを派遣する際は、エンドユーザーと対面する。その際はタブレットではなく紙ベースでヒアリング結果を作業報告書としてまとめていただく際にもご利用いただいています。

――導入から1年経過したが、Cogent Labsへの改善要望などはあるか。

大森氏 われわれがTegakiで認識させているのは採寸データである0~9までの数字だけ。ゆくゆくはメモした文字もデータ化したいと思っています。

鈴木氏 Tegakiはすでに99.2%の認識率を達成していますが、FABRIC TOKYOさんは人間のチェックが不要なレベルを求められています。いずれかのタイミングでご活用いただければと思っています。

――Cogent Labsは多くのSIer(システムインテグレーター)と提携している。その強みは何だろうか。

鈴木氏 OCRは活字認識と手書き認識の2種類があり、前者は以前から認識率が実用段階に達していたものの、後者はさほど多くありません。Tegakiは後者に類し、技術力が必要な分野だと認識しているしています。UI(ユーザーインターフェース)を用意したアプリケーションを提供する一方で、FABRIC TOKYOさんのようにOCRエンジンをAPI経由で利用する形態も提供してきました。

 この点がSIerさんやRPA(ロボティックプロセスオートメーション)を必要するユーザー企業から好評を得ていると思います。業務プロセスのデジタル化は以前から叫ばれていますが、成功した分野は人がルール化できるプロセスのみですね。

 そこで残っていたのがルール化が難しかった文字の読み取りです。そこにTegakiのAPIをはめ込むことで業務効率化が推進できると思っています。

FABRIC TOKYO新宿マルイ店。レイアウトは数カ月ごとに変えているという。取材時は、スーツの生地を触れるようにしていた
FABRIC TOKYO新宿マルイ店。レイアウトは数カ月ごとに変えているという。取材時は、スーツの生地を触れるようにしていた

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