ネバダ州ラスベガスで米国時間1月7日から開催されている「CES 2020」では、例年のようなロボットやスマートホーム向けツール、一般的な電子機器に加えて、コネクテッドカーが話題の中心となっているようだ。
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今回のCESでは、コネクテッドカーや電気自動車、自動運転車にまつわる発表が目白押しだ。そしてこれら交通関連の発表で驚くべき点は、現実世界における数々の統合が計画されていることだ。
一例として、BlackBerryとAmazon Web Services(AWS)の間での、「BlackBerry QNX」に関連した提携が挙げられる。BlackBerryによると、同社のQNX部門はAWSとともにコネクテッドカープラットフォームを実証するという。これは、自動車業界で普及が進んでいるリアルタイムOSのQNXとAWSのIoTサービスを接続するというものだ。
AWSは自動運転車とコネクテッドサービスの分野に力を注いでいる。また、Verizonなどとの提携によって、5Gコネクティビティーとエッジコンピューティングの展開を加速し、低レイテンシーなデータサービスを実現しようとしている。
両社はQNXとAWSの連携によって、自動車に関するサービスや、計器/操作系まわりのパーソナライズ化、整備状態の監視、先進運転支援システム(ADAS)を自動車関連のOEM企業が実現できるようにしようとしている。AWSはクラウドと、すでにさまざまな車載システムに組み込まれているQNXプラットフォームのエッジコンピューティング部分で協力することになる。
このような提携には、地上や空で運用できるドローンや、ロボット、折りたたみ可能なデバイスといった、驚きを持って迎えられる要素はないかもしれないが、現実の企業や輸送、物流に向けた成果を着実にもたらすものと言えるだろう。こうした背景を考えると、米運輸長官Elaine Chao氏やDaimlerの社長Ola Källenius氏らが基調講演を行うことも意外ではない。
このほかにもCES 2020では、自動車に関する注目すべき発表が多数披露されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。