AWSとBlackBerry QNX、コネクテッドカー向けソフトウェアなどで連携

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-01-07 11:54

 ネバダ州ラスベガスで米国時間1月7日から開催されている「CES 2020」では、例年のようなロボットやスマートホーム向けツール、一般的な電子機器に加えて、コネクテッドカーが話題の中心となっているようだ。

コネクテッドカー
提供:Getty Images/iStockphoto

 今回のCESでは、コネクテッドカーや電気自動車、自動運転車にまつわる発表が目白押しだ。そしてこれら交通関連の発表で驚くべき点は、現実世界における数々の統合が計画されていることだ。

 一例として、BlackBerryとAmazon Web Services(AWS)の間での、「BlackBerry QNX」に関連した提携が挙げられる。BlackBerryによると、同社のQNX部門はAWSとともにコネクテッドカープラットフォームを実証するという。これは、自動車業界で普及が進んでいるリアルタイムOSのQNXとAWSのIoTサービスを接続するというものだ。

 AWSは自動運転車とコネクテッドサービスの分野に力を注いでいる。また、Verizonなどとの提携によって、5Gコネクティビティーとエッジコンピューティングの展開を加速し、低レイテンシーなデータサービスを実現しようとしている。

 両社はQNXとAWSの連携によって、自動車に関するサービスや、計器/操作系まわりのパーソナライズ化、整備状態の監視、先進運転支援システム(ADAS)を自動車関連のOEM企業が実現できるようにしようとしている。AWSはクラウドと、すでにさまざまな車載システムに組み込まれているQNXプラットフォームのエッジコンピューティング部分で協力することになる。

 このような提携には、地上や空で運用できるドローンや、ロボット、折りたたみ可能なデバイスといった、驚きを持って迎えられる要素はないかもしれないが、現実の企業や輸送、物流に向けた成果を着実にもたらすものと言えるだろう。こうした背景を考えると、米運輸長官Elaine Chao氏やDaimlerの社長Ola Källenius氏らが基調講演を行うことも意外ではない。

 このほかにもCES 2020では、自動車に関する注目すべき発表が多数披露されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]