アパレル大手BEAMSの持株会社ビームスホールディングス(ビームス)は、店舗損益表と事業部損益表を効率的に作成して早期に開示することを目的に、日本オラクルのクラウド型経営管理サービス「Oracle Enterprise Performance Management(EPM)Cloud」を導入した。日本オラクルが1月14日に発表した。同社によると、従来10日間かかっていた店舗損益表と事業部損益表の作成において、作業時間を約2時間に短縮し、月次開示が可能になったという。
ビームスでは、店舗損益表と事業部損益表を担当者が表計算ソフトで作成していた。だが事業の多様化や店舗拡大に伴うデータ量の増加により、作業の属人化や時間・工数の増加が課題となっていたという。そこで業務効率化と省力化のため、システムによる管理を計画。初期費用を抑えながら短期間で導入でき環境変化にも対応する点から、同社はクラウド型経営管理サービスの導入を決定したという。
ビームスがOracle EPM Cloudを採用した理由は、以下の3つだとしている。
- 計画策定や予算・予測管理を行う「Oracle Hyperion Planning」のクラウド版であり、国内外で導入企業が多いため、製品機能が成熟している
- 多様な商品を多くの軸で分析する多次元データベースを基盤にしている
- 日本オラクルはサポート体制など日本での高い事業継続性を備えている
今後は、Oracle EPM Cloudによるワークフローを用いた予算策定フローを構築・実行し、要員や人件費をはじめとする予算管理に活用することを予定しているという。