Googleは米国時間1月14日、職場でのアプリ構築を支援するためのノーコード開発プラットフォームを手がけるAppSheetの買収を発表した。Googleは同社のブログに、AppSheetのプラットフォームによって「アプリケーション開発分野を再定義するというGoogle Cloudの戦略が補完される」と記している。買収条件は明らかにされていない。
AppSheetはシアトルを拠点とする企業で2012年に創業した。AppSheetのプラットフォームは5年以上前から稼働している。また、同社の顧客にはPepsiやKLB Construction、トヨタ自動車、Whirlpool、Global Cancer Institute、Costco Wholesale、ミシガン大学などが名を連ねている。
AppSheetの最高経営責任者(CEO)Praveen Seshadri氏は同社のブログで、「われわれの成熟とともにIT業界も成熟しており、企業における自動化への潜在的な需要が高まっている。そしてローコードプラットフォームやノーコードプラットフォームの台頭により、業務担当者による開発が、今日における組織の投資や革新、競合に向けた戦略的な手段として浮上してきた」と説明している。
Googleは、Google Cloudで金融サービスや小売、メディアなどの主要な特定業界向けのサービスに注力するなかで、顧客関係管理(CRM)や現場監査、パーソナライズされたレポート作成などの職場のアプリケーションの強化に向けて、AppSheetの機能を統合していく計画だ。
AppSheetのチームはGoogle Cloudに加わり、AppSheetの既存サービスを運用し続けるとともに、新規および既存顧客をサポートしていく。
AppSheetの顧客は既に、「G Suite」や「Google Cloud」のデータソースとの統合を行えるようになっている。またAppSheetは、他のクラウドでホストされている「Office 365」や「Salesforce」「Box」「Dropbox」といったデータソースや、データベースとの統合のサポートを継続する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。