店舗損益表と事業部損益表の作成を10日から2時間に短縮--属人化を排除

TechRepublic Japan Staff

2020-01-16 07:00

 「BEAMS」ブランドで知られる衣料品や雑貨などを販売するビームスの持ち株会社であるビームスホールディングス(渋谷区)はSaaS型経営管理システム「Oracle Enterprise Performance Management(EPM) Cloud」を採用。10日かかっていた店舗損益表や事業部損益表の作成時間を2時間に短縮して月次で開示できるようになったという。日本オラクルが1月14日に発表した。

 1976年創業のビームスは雑貨やインテリア、音楽、アートなどファッション以外の分野にも進出。国内外約160の店舗ごとに独自のプレゼンテーションをしているという。

 事業や業態の多様化、国内外の店舗数増加に伴ってデータ量が増加。従来、表計算ソフトで作成していた店舗損益表と事業部損益表をシステムで管理することを計画した。データ量が増えるとともに作成時間や工数も増加してきたため、業務の効率化と省力化もあわせて検討した。

 作成業務のシステム化や省力化、報告書の早期開示、将来的にリアルタイムの予実管理と事業部からの予実の可視化を目的にEPM Cloudの採用を決めた。EPM Cloudが「Oracle Hyperion Planning」のクラウド版であることから、製品の信頼性が高く、国内外の導入企業が多いことから機能が成熟して安定しているこなどを評価した。

 店舗損益表と事業部損益表の作成が属人化していたが、EPM Cloudを活用することで業務が明確化され、部門内で業務の分担や引き継ぎが可能になったと説明。作業時間が2時間となったことで月次で損益表や収支表を開示できるようになっている。今後は、ワークフローで予算策定フローを構築、実行して要員や人件費をはじめとする予実管理にもEPM Cloudを活用していく予定としている。

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