ソフトウェア開発を行うトスコは、本社のある岡山県の公的機関である岡山大学・岡山県警察と共同で、データサイエンスを活用した交通事故抑止策について研究する。
この取り組みでは、岡山県警察が保有する10年間の交通事故データをデータサイエンスや統計的機械学習などで多角的に分析し、その結果を基に抑止策への反映・効果検証へと広げていく。また岡山大学とは、データ分析・予測理論の研究やアルゴリズムの開発で協力していく。
分析は、事故の日時や道路形態、運転手の年齢・性別などの事故データと、国や自治体が公開する人口・施設・天気などのデータを組み合わせて実施する。これにより、交通事故が発生する「原因の把握」「傾向分析」「規則性のモデル化」を行う。
岡山県内の過去5年間の交通事故発生状況は、人身事故は減少傾向になるものの、物損事故を合わせた総事故件数は微減だという。交通事故の死者数は高止まりの状況にあり、人口10万人当たりの死者数は、全国ワースト11位(2019年11月末時点)とのことだ。