Oracleは米国時間1月15日、ハイブリッドITの導入で企業を支援するエンタープライズ向け管理プラットフォーム「Oracle Enterprise Manager」のアップデートを発表した。データベース移行の自動化やハイブリッド環境を管理するツールなどの新機能がある。
共同創業者で最高技術責任者(CTO)のLarry Ellison氏は、2019年の「Oracle OpenWorld」カンファレンスで「自律性は、第2世代のクラウドを特徴付ける技術だ」と述べていた。同社は2年前に自律型データベース「18c」を発表した。同社の最終目標は、「世界初の完全で真に自律したクラウド」の構築だ。
顧客に「Oracle Cloud」を利用してもらうため、Enterprise Managerでは、高度に自動化されたガイド付きの移行によって複雑さを排除している。Enterprise Managerの移行機能は、これまでなかったような柔軟性と利用しやすさを実現しており、クラウドへの移行を加速し、シンプルにするとOracleは説明している。大規模の組織の多くは、長期間にわたって複数のデータベースを移行させる必要があるため、市場に存在する他のクラウド移行ツールにあるようなタイミングや価格の面での制約が少ないプラットフォームが重要になるとしている。
ハイブリッドデータベース環境を管理するため、Enterprise Managerは、データウェアハウス製品「Exadata Warehouse」が提供する新しいインテリジェント分析を提供している。キャパシティプランニングと予測の機能が向上し、ユーザーは、オンプレミスあるいはクラウドでOracleのデータベースやExadata環境のパフォーマンスや利用を最大化できる。
また、ライフサイクルの自動化と管理のアップデートにより、Autonomous Databaseと「Exadata Cloud Service」の導入がさらに容易になる。
「Transparent Data Encryption」関連、コンプライアンス監視機能の改善、オンプレミスのマシン群のきめ細かい管理、「Oracle Database 18c」「Oracle Database 19c」向けの新しいセキュリティ基準などの新しい包括的なセキュリティ管理機能もある。
またOracleは、Enterprise ManagerがCIS(Center for Internet Security) ベンチマークによる認定を受けたことも発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。