NECと茨城県つくば市は1月21日、市民窓口業務の改革に向けた共同研究を開始した。NECが発表した。同社の「窓口改善ソリューション」を用いて、タブレット端末とQRコードで転入届をデジタル化する実証実験を実施する。
転入届におけるデジタル化のフロー(出典:NEC)
窓口改善ソリューションの利用により、申請者のスマートフォンなどで入力された情報がSQRC(読み取り情報を制限できるQRコード)化され、窓口職員がこのコードを読み取った後、申請者が庁内のタブレット端末上で申請内容を確認し、受付が完了する。届け出情報はRPA(ロボティックプロセスオートメーション)により、業務システムへ自動登録される。
スマートフォンでの入力画面と窓口での読み取りの様子(出典:NEC)
庁内業務を効率化することで、窓口の混雑緩和・待ち時間の減少など市民サービスの向上を図るとともに、ペーパーレス化・職員の手入力時間の削減を通して働き方改革を加速していく。つくば市では今回の共同研究を生かし、将来的にさまざまな窓口手続きのデジタル化を目指していく。