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クラウド企業としてのマイクロソフト、2010年代の変化を振り返る

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2020-01-29 06:30

 Microsoftは2010年代に魔法のように突然大手クラウド企業に変貌したわけではない。同社がこの10年間、大量のクラウドサービスやサブスクリプションサービスをリリースしてきたことで、同社の全体的な製品ポートフォリオで、クラウドを中心とした戦略について認知度が高まってきたというのが実際のところだ。その結果Microsoftは、2010年代の終わりには、ほとんどの調査会社に第2位のエンタープライズクラウドプロバイダーだと評価されるようになり、「Azure」は1000万ドル超のAzure契約を複数獲得するまでに成長した。

 MicrosoftがAzureの一般提供を開始したのは、10年前の2010年1月のことだ。このサービスは当初、「Windows Azure」と呼ばれていたが、後に単に「Azure」と呼ばれるようになった。同社が「Professional Developers Conference」でAzureの計画を発表した(当時のコードネームは「Red Dog」)のは、そのさらに2年前だったが、当時の「Amazon Web Services」(AWS)は、リリースからすでに2年が経過していた。Azureを立ち上げたチームのうち3人は今もMicrosoftに在籍しているが、米ZDNetの別の記事では、そのうち2人に対して、この10年間の経験についてインタビューしている。

 Azureは、Microsoftの最初のクラウドサービスではない。コンサルティング会社Redmond & Associatesのオーナー兼プリシパルであるTony Redmond氏が述べている通り、同社は2000年代の中頃に、「Exchange」をサービスとして提供する計画に取り組み始めた。同社は、Exchangeなどを中心としたサービスである「Business Productivity Online Suite」(BPOS)を2008年にリリースしている。

 Redmond氏によれば、BPOSの後継製品で2011年6月にリリースされた「Office 365」は、「管理ツールの寄せ集めによって結びつけられた、それなりにクラウド化されたアプリケーション(Exchange、『SharePoint』『Lync』)の緩やかな集合体」だった。(Office 365の詳しい歴史や、最新版のOffice 365の内容については、Redmond氏が中心となって執筆している「Office 365 for IT Pros」を参照してほしい)

 MicrosoftのAzure担当エグゼクティブバイスプレジデントJason Zander氏も、業界をリードするクラウドプロバイダーになろうとするMicrosoftの試みは、10年前よりもさらに前から始まっていたと話す。

 「Microsoftはこの10年でただクラウド企業になっただけではない。その前にはBPOSがあり、『Bing』があった。その作業の多くは、2000年代に行われた」とZander氏は言う。「Azureのコアは、BingとXboxから借りたものだ。また今日のAzureは、(Microsoftが社内向けに開発したビッグデータシステムである)「Cosmos」と、Cosmosのオートパイロット機能の恩恵を受けている。私たちは、自社のさまざまな優れた技術を利用することができた」

 しかし、Microsoft AzureとOffice 365が市場の顧客に広まったのはこの10年のことだ。Microsoftはクラウドの提供範囲を世界中に広げており、今では世界中に55のリージョンを展開しているという(この数字には非公開のリージョンが含まれる)。

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