シャープは1月22日、「Windows collaboration display」認証を取得した70V型の4Kタッチディスプレイ「PN-CD701」を発表した。欧州では2019年10月から販売しているが、国内は2020年3月から販売する。市場想定税別価格は103万円前後。当初の月産台数は国内200台、海外800台を合わせた1000台を目標とする。
Windows collaboration displayは2018年6月にMicrosoftが発表したビジネス向け“Interactive Whiteboard(電子黒板)”の規格。Windows 10搭載PCと接続して、Micrsoftのクラウドサービスとも連携する。
Microsoft チャネルエグゼクティブ Patrick Bouvet氏
シャープ ビジネスソリューション事業本部 ビジュアルソリューション事業部 事業部長 山本信介氏
Microsoftのコンシューマー&デバイスセールスでデバイスパートナーセールスを担うチャネルエグゼクティブであるPatrick Bouvet(パトリック・ブーヴェ)氏は、Windows collaboration displayについて「ビジネスコラボレーションを実現するインタラクティブホワイトボード」と説明する。
シャープは2011年から法人向けタッチディスプレイ「BIG PAD」を販売してきた。そのラインアップと一線を画するPN-CD701についてビジネスソリューション事業本部 ビジュアルソリューション事業部 事業部長 山本信介氏は「長年の販売で培った技術や知見を持ち込んだ」と説明する。
PN-CD701に同梱(どうこん)した8メートルのUSB Type-Cケーブルで接続したPCをタッチパネルで操作し、ディスプレイ下部に備えたWindowsボタンや前面操作ボタンを押すことで、スタートメニューや設定の呼び出しが可能。PCがUSB Power Delivery対応の場合は電源も供給される。別のPCによるプレゼンテーションを行う際は、応答速度は若干低下するが、ワイヤレス接続でWindows 10 PCやAndroidデバイスのタッチ操作にも対応する。
タッチ機能は静電容量方式を採用し、液晶パネルと約1.9mmの保護ガラス間から空気層を取り除いたダイレクトボンディング構造による視差の軽減や本体同梱のペン先2mmのタッチペンによる詳細な書き込みを可能にしている。
ペンデジタイザー入力もサポートしているため、タッチ操作がペンなのか指なのかを自動的に判別し、ネットワーク経由で遠方と図形や文字情報などをリアルタイム共有する「Microsoft Whiteboard」を使用した会議、「Microsoft Teams」によるビデオ会議やグループワークで有用となるだろう。
PN-CD701でPN-CD701の主な特徴を表示